OCZ、日本の関係者にSSD事業強化を訴求

» 2011年06月27日 17時26分 公開
[長浜和也,ITmedia]

OCZが“SSDシフト”宣言

 OCZは、日本で関係者に向けた説明会を行い、同社が注力しているSSD事業の説明と2011年に投入を予定している製品の紹介を行った。

 OCZは、オーバークロック向けの高品質メモリを扱うベンダーとして日本の自作PCユーザーに知られるが、最近ではSSDも数多くのモデルを投入しており、こちらでも有力ベンダーとしてのイメージが定着しつつある。

 OCZも事業主力をメモリからSSDにシフトする予定で、2011年から2014年にかけたSSD出荷台数と売り上げの成長は年14%を見込んでおり、その多くはコンシューマー向けの市場で占めるという。そのコンシューマー市場向けだけなく、企業向けのモデルでもMLCモデルを充実させる予定で、こちらは2013年に向けて64%の成長を期待している。

 OCZのSSD事業の特徴として、彼らはサポートするインタフェースを挙げる。競合する多くのベンダーでは、そのモデルのほとんどがSerial ATAに対応しているのにたいして、OCZでは、PCI Expressスロットに接続する拡張カード上のSSDや、SASをサポートするSSDも用意する。これらのモデルの売り上げは、2013年においてぞれぞれSerial ATA対応のSSDを超えるとOCZでは計画する。

OCZはリソースをメモリ事業からSSD事業にシフトするという(写真=左)。OCZにおけるSSD事業の特徴は、対応インタフェースをSerial ATA以外のSAS、PCI Expressに拡大していることだ(写真=右)

COMPUTEX TAIPEI 2011公開モデルは早くて9月登場

 このような、SSD事業における計画に基づいて、OCZは、サーバやデータセンターで採用するエンタープライズ向けSSDと、ハイエンドノートPCやゲーミングデスクトップPCなどに搭載するメインストリーム向けSSD、そして、個人向けの汎用PCで搭載するバリュークラスといった3階層に分けたラインアップを展開する。

 エンタープライズ向けでは、Serial ATA 6Gbps対応でSLC採用の「Vertex 3 EX」、MLC採用の「Vertex 3 Pro」、Serial ATA 3Gbps対応でSLC採用の「Vertex 2 EX」、MLC採用の「Vertex 2 Pro」を用意。コンシューマー向けのパフォーマンスラインアップでは、すべてMLCを採用して、かつ、Serial ATA 6Gbps対応の「Vertex 3」「Agility 3」「Solid 3」をそろえ、マインストリーム向けはすべてSerial ATA 3Gbps対応でMLC採用の「Vertex 2」「Agility 2」「Vertex」「Onyx」を用意して、一部のモデルは市場に投入している。

 PCI Expressスロット接続のSSDモデルでは、エンタープライズ向けの「Z-Drive R4 88」「Z-Drive R4 84」「VeloDrive」の3モデル、コンシューマー向けのパフォーマンスラインアップで「RevoDrive 3 X2」「RevoDrive 3」、そしてHDDを組み合わせた「Revo Hybrid」をそろえる。また、メインストリームでは、「RevoDrive X2」「RevoDrive」を用意する。

OCZが2011年第3四半期までに用意するというSSDラインアップ。しかし、Z-Drive R4シリーズやRevo Hybridは2012年登場の見込みという

 RevoDriveシリーズはすでに出荷を開始しており、Z-Drive R4シリーズと、RevoDrive 3シリーズ、Revo HybridはCOMPUTEX TAIPEI 2011で公開されたこれから登場する予定のモデルになる。説明会では、RevoDrive 3シリーズは9月までに登場することが明らかになったほか、Z-Drive R4シリーズとRevoHybridも第4四半期から来年にかけて出荷する見通しであると述べている。

 SSDに2.5インチHDDを搭載するRevoDriveについては、そのスペックは未定としながらも、配布した資料にはPCI Express x4スロット対応でSSDにはMLCを採用、読み込み速度は575Mバイト/秒以上、書き込み速度は500Mバイト/秒以上、SSDの容量は240G〜960Gバイト、HDDの容量は500Gバイト、または、1Tバイトとされている。

OCZのSSDラインアップでPCI Expressに対応するZ-Drive R4シリーズとRevoDrive X2、そして、HDDを搭載するRivo Hybrid(写真=左)。エンタープライズ向けからバリュークラスまで多彩なSSDをそろえるOCZだが、それが、ユーザーに選択の難しさを意識させるという意見もある(写真=右)

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