キヤノン、顔料12色インク搭載のA3ノビプリンタ「PIXUS PRO-1」:A3フォトの最上位機

» 2012年01月17日 18時00分 公開
[ITmedia]
「PIXUS PRO-1」

 キヤノンは1月17日、A3ノビ対応インクジェットプリンタ「PIXUS PRO-1」を発表した。2012年6月に発売する予定だ。価格はオープン、直販価格は12万8000円。2012年2月9日からパシフィコ横浜で開催されるカメラ映像ショー「CP+2012」に出展する予定だ。

 PIXUS PRO-1は、写真印刷がメインとなる同社プロフェッショナル向けインクジェットプリンタの最上位モデル。従来機種の「PIXUS Pro9500 Mark II」と「PIXUS Pro9000 Mark II」は併売となる。

 最大の特徴は、新開発の12色インクシステムを採用したこと。顔料インク「LUCIA(ルシア)」を用いているのは従来機種と同様だが、カラーインクはシアン、マゼンタ、イエロー、フォトシアン、フォトマゼンタ、レッドの6色、黒系インクはマットブラック、フォトブラック、ダークグレー、グレー、ライトグレーの5色を採用し、さらに透明インクのクロマオプティマイザーを組み合わせている(インク各色の直販価格は2590円)。

 新インクの採用でPIXUS Pro9500 Mark IIに比べて色域が大幅に向上し、黒系インク5色の打ち分けによって、暗部階調をより滑らかに表現できるようになった。また、透明インクのクロマオプティマイザーをインクの上から重ねて打つことで、プリント表面の段差を低減し、均一な光沢感を出しつつ、黒濃度も向上させている。プリントに写り込んだ蛍光灯の光がピンク色に反射して見えるブロンズ現象も低減した。

 12色インクの打ち分けについては、新技術の「OIG System」(オーアイジーシステム)を採用。プリント画質に関する色再現、階調性、黒濃度、粒状性、光沢均一性、ブロンズ、メタメリズムといった各要素を考慮して、インクの最適な組み合わせを選択し、紙面への配置を決定する。最高解像度は4800×2400dpi、インク滴サイズは全弾4ピコリットルだ。デジタルカメラの高画素化に対応すべく、入力解像度も従来の600ppiから1200ppiに強化している。

 インクタンクはPIXUS Pro9500 Mark IIの約2.5倍となる大容量インクタンクを採用。インクの交換回数を減らしたほか、タンク内のかくはん板でインクの沈降を抑える構造とした。インク数の増加に伴い、インクタンクからプリントヘッドへチューブでインクを供給するオフキャリッジ機構を採り入れており、ノズル数を従来の7680ノズルから1万2288ノズル(各1024ノズル)へと増やしている。これにより、A3ノビのフチありカラー印刷で従来より約1.8倍高速な約4分20秒に高速化したとしている。

インクは12色構成を採用(写真=左)。インクカートリッジは前面の左右に分けて装着する仕組みだ(写真=中央/右)

 給紙機構は普通紙を150枚、はがきを40枚セット可能な後トレイと、半切や厚紙用の手差しトレイを用意。Blu-ray Disc/DVD/CDのレーベルプリントにも対応する。PC用インタフェースは100BASE-TXの有線LAN、USB 2.0を装備し、PictBridgeによるデジタルカメラからのダイレクトプリントもサポートする。

 ボディはボックス型のデザインを採用。従来より用紙搬送機構などの剛性を高めたとする。本体サイズは695(幅)×462(奥行き)×239(高さ)ミリ、重量は約27.7キロだ。

後トレイと手差しトレイはいずれも背面からの給紙だ(写真=左)。Blu-ray Disc/DVD/CDのレーベルプリントにも対応する(写真=中央)。PictBridgeによるデジタルカメラからのダイレクトプリントも可能だ(写真=右)

 付属ソフトについては、カラーキャリブレーションとICCプロファイルの作成が行える「Color Management Tool Pro」を用意。使用環境による色再現の差異を抑えるという。対応する測色機はエックスライトのi1 ProとColorMunki Photo/Designだ。また、キヤノン純正用紙に加えて、他社製のアート紙や特殊紙のICCプロファイルも提供する。

 EOS DIGITAL向けRAW現像ソフトのDigital Photo Professionalや、Adobe Photoshop CS/Elementsシリーズのプラグインとして利用できるプリントソフト「Easy-PhotoPrint Pro」も引き続き付属する。対応ソフトとして、新たにAdobe Photoshop Lightroom 2.7/3が加わった。

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