ではARROWS Tab Wi-Fiはどんな利用シーンで使えるか。
まずは外へ、さらにプライベートルームにぴったりだ。本機は3GやLTEといったワイヤレスWAN機能は備えないので、出先でのインターネット通信にはポータブル無線LANルータや公衆無線LANサービスを利用する。自宅では無線LAN、特にIEEE802.11n接続がお勧めだ。通信機能は、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 2.1+EDR(対応プロファイルはHDP、OPP、SPP、HID、A2DP、AVRCP、PBAPで、ワンセグ音声はSCMS-T+A2DP対応の機器で出力可能)をサポートする。
取り出して、サッと起動し、すぐ使えるのがAndroidタブレットの魅力。指紋センサーにより、これをセキュリティ性を保ったまま、よりスマートに活用できるのが外出先では特にありがたい。また、画面サイズが大きい分Webブラウザの表示も見やすく、タブ切り替えといった操作も快適だ。4型サイズほどのスマートフォンと比べ、Webサイトのチェックもかなり効率的になるだろう。
また、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、複数のサイトを横断して一括検索できるアプリケーション「ウルトラ統合検索」や広辞苑や英和・和英、現代用語の基礎知識、家庭医学館といった29の辞書を6つの分野別に検索できる電子辞書アプリ「富士通モバイル統合辞書+」など、“はじめてのタブレット”に適する富士通製ならではのアプリケーションも豊富にプリインストールしてある。
このほか、文字入力機能にも工夫がある。まず、日本語入力システムは変換効率の高さで定評のあるATOKをベースにした「NX! input powered by ATOK」を採用。PCで慣れたQWERTY配列のソフトウェアキーボードは、通常レイアウト以外にキーボードを中央で分割したレイアウトもあり、両手持ち時も違和感なくスマートに操作できる。このほか、テンキーや手書き、50音順と多彩な入力方式も用意してある。
手書き入力は、同社独自の手書き文字認識エンジンを備え、画面上に適当に走り書きするだけでかなり高精度にテキストとして認識してくれる。また、Bluetoothも内蔵するので、別途HIDプロファイル対応のBluetoothキーボードを用意すれば、ノートPCと同様の文字入力環境を整えることができる。
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