MetroでWindows 8はモバイルOSを目指す:鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(2/3 ページ)

» 2012年03月16日 09時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

「サスペンド」のメカニズムを解析する

 なぜアプリ単位で「サスペンド」というステータスが存在するのかは後ほど考察するが、ここではまず「どういう状況でサスペンドになるのか」という点を分析していく。

 先ほど紹介したタスクマネージャーの状態から、Metroスタイルの「Piano」アプリを起動し、すぐにデスクトップ画面へ移ってタスクマネージャーを起動する。このとき、タスクマネージャーの起動直後と、それから30〜40秒ほど経過した後のタスクマネージャーを並べてみると、「Piano」の起動直後は「フォアグラウンド」アプリとして実行しているが、そこから、タスクマネージャー起動のためにデスクトップ画面へ移動するため、すぐに「バックグラウンド」アプリとなる。

 バックグラウンドになった直後の「Piano」と、そこからしばらく時間が経過したPianoアプリのステータスを比較してみると、「Suspended」へと移行したことが確認できる。Metroスタイルアプリは「バックグラウンド」動作へと移行すると、しばらく後に自動的に「Suspended」となることが分かる。

Metroスタイルの「Piano」アプリを起動した直後の状態と、数十秒程度の時間を置いた状態を比較。現在のメイン画面はデスクトップであり、Pianoはバックグラウンドにまわっている。時間の経過とともにPianoは「Suspended」に移行する。なお、すでにバックグラウンドに移行しているはずの「Weather」アプリが自動起動して「Suspended」でなくなっている点にも注目

 ここで注目してほしいのは「Weather」というアプリだ。Weatherは起動後、バックグラウンドに移ってから時間が経過しているため、すでに「Suspended」へ移行している。その後も、「Piano」アプリの起動においては「スタート画面」と「デスクトップ画面」の2つしか表示させていないため、本来であれば「Weather」が「フォアグラウンド」になることはない。ところが「Piano」アプリ起動の操作中に突然「Weather」の「サスペンド状態」が解除され、多くのCPUリソースを消費している。

 「Suspended」というステータスは恒常的に続くものではなく、アプリによっては“特定条件”をトリガーに突然「サスペンド」が解除され、通常の起動状態へと移行する可能性もある。このように「バックグラウンド」で起動したアプリは、また一定時間が経過すると再び「Suspended」のステータスとなる。

 Windows 8 DPに付属している「Sudoku」(数独)アプリを起動して、「Piano」同様に「Sudoku」の動作状況を比較してみると、「Sudoku」がバックグラウンドにまわった直後の状況は「Piano」とほぼ同等だが、その後、時間が経過すると「Suspended」とはならずに、そのままアプリが終了してしまった。本当にアプリが終了したかを確認するため、再度「Sudoku」を起動すると、「スプラッシュスクリーン」が表示されてニューゲームの状態でスタートした。「スプラッシュスクリーン」は初回起動時にしか表示されないため、アプリが完全に初期化されたことを意味する。

「Sudoku」アプリを起動すると、一定時間を経過しても「Suspended」とはならずに、そのままアプリが終了してしまった

先ほどの状態からアプリを起動したところ、「スプラッシュスクリーン」が表示されて、完全にニューゲームの状態からスタートした。一度起動したアプリは通常、再度呼び出しても「スプラッシュスクリーン」なしに直接起動するため、アプリが初期化されていることを示している

バックグラウンドに移行して挙動が変わる

 ここまでで分かるのは、バックグラウンドに移行しても「Suspended」に移行するアプリと、そのまま終了してしまうアプリの2種類が存在するということだ。

 アプリがフォアグラウンドにあるときは、その動作が活性化し、バックグラウンドに移行すると一定時間の後に「サスペンド」または「終了」することが分かった。では、Metroスタイルアプリ特有の動作である「Snap View」における状態でどうだろうか。Snap Viewとは、画面上で最小化された状態でスクリーン上の左端、または右端に専用のビューでアプリを表示するモードだ。結論からいえば、「Snap Viewはフォアグラウンド」の状態であり、ここで「Suspended」に移行したり、アプリの動作が終了したりすることはない。

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