続いて使い勝手をチェックしよう。
通信方式は、LTEが1.8GHz帯のFDD-LTE(UE Category3)、3Gは1.7GHzと2GHz帯に対応し、3Gは2GHz帯で国際ローミングにも対応する。無線LANは2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応し、無線LAN自動暗号化接続はWPSに対応。最大10台の無線LAN機器を同時に利用できる。このほか、本体にSDメモリーカードスロット(32GバイトまでのmicroSDHC)を備え、本機を簡易ストレージ/メディアカードリーダー代わりに活用することもできる。ちなみにGP01ではファームウェアのアップデートで無線LAN接続経由でアクセスできる簡易NAS機能が追加されたので、本機も後日、同機能を備えてくれるとうれしいところだ。
本体には、電源と無線LANのオン/オフを兼ねるボタン、そしてWPSボタンの2つを右側面に備える。電源オフは約5秒の長押しにて、1秒ほどの短押しで無線LANのオン/オフを制御できる。コールドスタート時の起動時間は約30秒。とくに高速起動とうたわれてはいないが、待たされる印象はない。WPSボタンは誤動作を防ぐためか10秒の長押しでWPS登録モードが有効になる。
有機ELによるディスプレイの情報量はかなり多く、上段にWAN側情報とバッテリー残量、下段に無線LAN側の情報が表示される。無線LAN側は接続している無線LAN機器の台数に加え、無線区間のセキュリティ方式(WEP/WPAなど)も表示されるので、無線LAN機器より接続がうまくいかない場合などのヒントになるのがヘビーモバイラーとして少しうれしい(機会は少ないが)。これらに加えて中央「EM」ロゴの下にAPNの設定(プロファイル)名も表示されるので、APN選択のミスを防ぎやすい(APNの切り替えも、普通の人ならほとんど行わないが)。
ブラウザでアクセスするWeb設定ツールも、GP02などと同様に使い勝手は上々だ。動作状態のチェックやAPNの切り替え作業のみであればID/パスワードの入力なしに行えるのもこれまで通りツウ好みである(その他の詳細設定は、もちろんID/パスワードの入力が必要)。また、スマートフォンで扱いやすい専用ユーザーインタフェースを用意するほか、ウィザード形式での簡単設定機能を備えている。モバイルルータ普及の立役者となった同社の製品らしく幅広いユーザーの利用を意識しており、設定画面にログインしたまま一定時間が経過すると自動でログアウトするなど、セキュリティ面での気配りも細かいものとなっている。
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