初号機なのにかなり優秀ですよ──EMOBILE LTE対応ルータ「Pocket WiFi LTE(GL01P)」検証実動9時間でLTEハンドオーバー性能も上々(1/3 ページ)

» 2012年04月13日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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イー・アクセスが展開するFDD-LTEサービス「EMOBILE LTE」

photo EMOBILE LTE対応のポータブルルータ「Pocket WiFi LTE(GL01P)」。このほか、LTE対応第一弾機器には、バッテリー着脱が可能なポータブルルータ「Pocket WiFi LTE(GL02P)」、USBスティック型「GL03D」もある

 国内では3キャリア目となるLTEサービス「EMOBILE LTE」が2012年3月15日に始まった。

 最大通信速度は競合する新世代通信サービスと同等クラスの75Mbpsで、LTEエリア外でも最大42M/21MbpsのEMOBILE G4サービス(3GのDC-HSDPAないしHSPA+)を利用できる。今回は、2012年4月現在のEMOBILE LTEサービスの実力とともに、対応機器の1つとなるポータブルルータ型「Pocket WiFi LTE(GL01P)」の使い勝手をチェックしよう。

 GL01PはPocket WiFiシリーズの最新モデルとして、下り最大75Mbps/上り最大25MbpsのEMOBILE LTEと、下り最大42Mbps/上り最大5.7MbpsのEMOBILE G4のデュアルエリアで利用できるポータブルルータだ。基本は、同社の既存モデル「Pocket WiFi(GP02)」にLTEの通信機能をそのまま追加した進化モデルと思えばいいだろう。

 製造はGP02と同じ中Huawei。ボディは前面がブラック、フレームはシルバー、裏面はホワイトカラーとなる。デザインの傾向も従来モデルと似ており、前面中央に動作状態を確認できる有機ELディスプレイを備える。ただ、2つの通信方式をサポートする関係があるためか、62(幅)×113(高さ)×13.5(厚さ)ミリ、重量約140グラムと、GP02よりボディはひと回り大きくなった。例えるとスマートフォンほどのサイズ感である。

 その代わりに、LTE、3Gともに連続約9時間、GP02のカタログ値の約2倍となる長時間バッテリー動作を実現する。GP02が約110グラムだったので、プラス30グラムで2倍の動作時間が得られると考えれば、ポータブルルータとしてLTE対応を抜きにしても悪くないスペックだ。


photophoto 前面はブラック、裏面はホワイト。3.7ボルト/3000mAhのバッテリーを内蔵する(着脱はできない)

 なお、NTTドコモのLTEサービス“Xi”対応ルータ「L-09C」より小型軽量で、さらにバッテリー動作時間は約1.5倍(LTE連続通信時)。もう1つ「BF-01D」とも、公衆無線LANや有線接続対応など機能差があるのは考慮しつつ、バッテリー動作時間(LTE連続通信時)は5時間の大差、ボディも10ミリほど薄く、50グラム以上も軽い。内蔵バッテリーは、GL01Pが3.7ボルト/3000mAh、L-09Cが同2700mAh、BF-01Dは同1800mAhということで、消費電力で簡易換算するとBF-01Dとおおむね同じ、L-09Cより省電力という感じか。ともあれ、重量比で見ると本機のバッテリー動作時間はかなり優秀である。


photophotophoto 左から「HW-01C」(Pocket WiFi D25HWと同形状)、「Pocket WiFi LTE GL01P」(本機)、「AtermWM3600R」(WiMAX)、「URoad-SS10」(WiMAX)を並べてサイズ感を比較(写真=左)。LTEルータ同士でサイズ感を比較。左:Xi対応「L-09C」、右:「Pocket WiFi LTE GL01P」(本機)(写真=中央、右)
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