初号機なのにかなり優秀ですよ──EMOBILE LTE対応ルータ「Pocket WiFi LTE(GL01P)」検証:実動9時間でLTEハンドオーバー性能も上々(3/3 ページ)

» 2012年04月13日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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ハンドオーバー性能は良好、最大37.5MbpsのEMOBILE LTEエリアは予想以上に密だ

photo 東京都心部のEMOBILE LTEエリア。紫色が現エリア、緑色が2012年9月末までに拡大が予定されるエリアだ

 では期待のLTEエリアはどうだろう。本機は、EMOBILE LTEエリア外では3Gエリアでも利用できるので、初期設定であるLTEと3Gの自動切り替えで運用するのが自然な使い方だ。一方、設定で通信方式を固定することも可能である。今回はLTEに固定して使うとどうか──とする検証を行ってみた。

 EMOBILE LTEのサービスエリアは2012年4月現在、東京23区内ほぼ全域がすでに対応済みだが、ところどころで穴がある状態のようだ(念のため、現時点、下り最大75Mbpsとなるエリアは一部に限られる。今回の検証は、基本的には下り最大37.5Mbpsエリアでのことになる)。

 ではハンドオーバー性能のチェックのため、移動しながらUSTREAMのライブ放送をスマートフォンで視聴してみよう。

 まずはJR山手線1周を都区内パスとともに。公開されるエリアマップ上で明らかにLTE非対応となっている場所を除けば、実利用においても映像の途切れがほぼなかったのにはかなり驚いた。せいぜい0.5秒ほどの寸断があったくらいで、エリア外だったのかハンドオーバーの影響なのか分からないレベルだった。

 ちなみに、2012年3月15日のEMOBILE LTEサービス開始直後は都心の一部ターミナル駅などにも非対応エリアがあったのだが、2012年4月現在はかなり対応が進んでいる。イー・アクセスによると、駅構内は工事の自由度が低いためにわずかな差でサービスイン日に間に合わず、そのためにエリアマップは正確な表記をしたということのようだ。2012年4月になって更新されたエリアマップでは、当初「なぜここが非対応なんだ?」と感じた非対応エリアはかなり減っていることが分かる。

 続いてクルマの助手席で検証する。エリアマップであらかじめ判明しているLTE非対応エリアはできるだけ避けつつ、東京・JR飯田橋駅から千鳥ヶ淵、皇居のわきを抜けて日比谷交差点から銀座を抜け、晴海通りをそのまま豊洲経由でお台場まで移動してみた。USTREAMの映像が途切れたのは、お台場に近い東雲運河を渡る橋の上あたりのみだった(後に調べたら、確かにこのあたりはスポット的にLTEエリア外の場所だった)。

 山手線にしろ、クルマにしろ、特に高速に移動するテスト手段ではないが、モバイルユーザーが一般的に利用する範囲におけるハンドオーバーの性能は非常に良好と思う。実測値のテストは別稿で行う予定だが、LTE対応基地局の密度においても2012年4月現在現の都心部ではなかなか高いという印象を持った。

日常生活でのバッテリー動作時間参考値 1日目 2日目 3日目
GL01P 9時間15分 9時間5分 ─
(参考)URoad-SS10 9時間20分 8時間45分 9時間10分
(参考)AtermWM3600R 10時間40分 10時間25分 ─
(参考)Mobile Cube(無線LAN電波出力設定:強) 12時間10分 11時間50分 ─
※省電力機能はオフ、それ以外は初期設定のまま。電源は入れっぱなしで運用

 「連続9時間」とするバッテリー性能、実利用時ではどうだろうか。スマートフォンを3台無線LAN接続したまま1日外出し、それぞれのスマートフォンで待ち時間・移動時間中に随時ガツガツ利用、PCでも1.5時間ほど自宅利用時と同様に利用して計測した。

 結果は、1日目が9時間15分、2日目が9時間5分。2回の計測ともに実利用においてもカタログ値を超えた。この結果はなかなか上々だろう。加えて本機は、無線LANだけをワンプッシュ操作で手軽にオフ(待機モード)にもできるので、工夫次第ではもう少し実動時間を増やせそうだ。

 待機モードのバッテリー動作時間は約200時間(カタログ値)。消費電力はLTE連続通信時の20分の1以下になる計算なので、未使用時にふと気がついたら待機モードにするだけで、普段1日分の外出時間丸ごと──もたいていはまかなえそうだ。


 もちろん、動作時間の延長にはUSB出力タイプのポータブルバッテリーを用いてもよい。本機はバッテリーが完全にカラになった状態でも、5ボルト/1アンペアほどを出力できるUSBポータブルバッテリー(エネループモバイルブースター KBC-L2B)で即座に利用できた。なお、付属ACアダプタでは3.5時間で満充電される充電時間の早さも、毎日使うモバイルユーザーにはかなり魅力である。

photophoto USBポータブルバッテリーももちろん利用できる。ただ、9時間実動するならば、その出番はかなり減ることにりそう。本機(GL01P〜で始まるSSID)とWM3600R(aterm〜で始まるSSID)、同距離で簡易チェックした無線LAN信号レベル。本機のほうが信号レベルが強めだった(画像=右)

 長時間動作する製品ということで、IEEE802.11n接続時の無線LAN出力も簡易チェックしよう。ポータブルルータとしては出力が高い部類であるWiMAXルータ「AtermWM3600R」と同程度かそれ以上の距離まで電波が届いた。出力はしっかり強めなので、自宅でも外でも本機1つでといった使い方のユーザーもそう困ることはなさそうだ。

 (続く)※後日、実通信速度検証、料金考察などを実施する予定です。



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