“新しいiPad”は本当に熱いのか?――サーモグラフィで徹底検証3世代のiPadを横並び比較(3)(2/3 ページ)

» 2012年04月19日 12時15分 公開
[前橋豪,ITmedia]

iPadでさまざまなコンテンツを利用した場合の温度

・Webページを30分間閲覧

表面(液晶ディスプレイ面)の温度。左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

裏面の温度。左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

 次にSafariでPC USERのWebサイトを30分間巡回した直後に温度を計測した。新着順の記事を30秒間に1回クリックしてページを切り替えながら、30分間Webブラウズし続けた状態だ。

 最高温度は初代iPadが32.9度、iPad 2が31.7度、新しいiPadが33.8度だった。発熱の傾向はアイドル時と変わらず、いずれも温度がわずかに上がっている。しかし、たった0.5〜0.7度の変化であり、アイドル時とほとんど同じ表面温度を保っていることから、発熱はまったく問題ない。

・YouTubeで30分間動画再生

左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

 続いて、YouTubeのITmediaチャンネルで動画を新着順に30分間再生し続けた直後に温度を計測した。

 最高温度は、初代iPadが32.2度、iPad 2が31.3度、新しいiPadが33.3度という結果だ。一般にテキスト中心のWebブラウズより動画再生のほうがシステムに高い負荷をかけ、ボディが発熱しやすくなるが、今回のテストではむしろ温度が下がってしまったことに驚かされた(iPad 2はアイドル時と比べても0.2度温度が低い)。

 システムに高い負荷がかからない状態が続く場合は、背面のアルミカバーによる自然放熱が効果的に働き、ボディが低温に保たれるという良好な結果となった。

・3Dゲームを30分間プレイ

表面(液晶ディスプレイ面)の温度。左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

裏面の温度。左が初代iPad、中央がiPad 2、右が新しいiPad

 最後に、プロセッサパワーを必要とするNamco Networks Americaの3Dフライトシューティングゲームアプリ「Sky Gamblers: Air Supremacy」を30分間プレイした直後に表面温度を計測した。ゲームプレイ時もiPad本体は机上に置いたままとし、「FREE FOR ALL」モードで最小限のタッチ操作をした程度だ。

 結果は、初代iPadが33度、iPad 2が32.8度、新しいiPadが37度という最高温度だった。ここでは3台のiPadで大きな変化がみられる。YouTubeの動画再生時と比較した場合、新しいiPadは表面温度が一気に3.7度上がったが、初代iPadは0.8度の上昇、iPad 2は1.5度の上昇にとどまった。

 発熱量が多い部分は基本的に変わらないが、新しいiPadは背面のアルミカバー全体が温まってきている。また、初代iPadではプロセッサを搭載した上部の発熱も見られた。iPad 2の放熱はここでも優秀だ。

 なお、サーモグラフィー装置での計測はしていないが、試しに新しいiPadでさらに30分間同ゲームを続けたところ、約40度まで表面温度が上がった(ほかの2台は大きな温度変化なし)。システムに高い負荷がかかる状態では、新しいiPadが従来機種に比べて発熱しやすいといえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー