以上、3世代のiPadで発熱にどのような違いがあるのかをサーモグラフィー装置で比較してみたが、高負荷時に限っては新しいiPadが初代iPadやiPad 2に比べて確かに発熱しやすいことが分かった。実際は、手で握って操作したり、本体を密閉するようなカバーを装着したり、気温が高い環境や低い環境で使ったりと、状況に応じて表面温度は変わってくるだろう。
とはいえ、新しいiPadでも手で触って不快になるほどの発熱はない印象だ。相対的にこれまでのiPadより温まりやすいため、発熱に問題があるように思われがちだが、むしろこれだけの高性能を備えていながら、3Dゲーム以外では低温で保たれていたことに、改めて感心させられた。
ちなみに筆者は普段、新しいiPadに純正のSmart Coverを装着し、背面には特にカバーを付けずに利用しているが、Smart Coverを折り返したり、たたんでハンドル代わりにすることで、ボディ背面を直接触らずに済むこともあり、発熱をさほど気にすることなく、快適に使えている。もし、新しいiPadの熱が気になるならば、こうしたカバーなどの導入を検討することをおすすめしたい。
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