その画面は感動的な美しさ――「第3世代iPad」を触ってきた:発売日が待ち遠しい(1/2 ページ)

» 2012年03月09日 08時00分 公開
[後藤治,ITmedia]
第3世代iPad

 アップルが“新しいiPad”を披露したスペシャルイベントを受けて、日本国内でも製品説明会が行われた。その大部分はすでに動画で公開された内容と同じものだが、会場にハンズオンコーナーが設けられていたので、ファーストインプレッションを交えながら第3世代iPadの特徴をおさらいしていこう(関連記事:アップル、2048×1536ドット表示対応の「第3世代iPad」を発表)。

 サンフランシスコで行われた発表イベントでは、ティム・クックCEOが2011年に100種類以上のタブレットが新たに投入されたことに触れ、そのどれよりもiPad 2が優れていたことをアピールしている。続いて「いったいどこがこれ(iPad 2)より素晴らしい製品を作るのだろう?」という問いかけに対し、「我々こそがそれをできる」と自ら断言して新型iPadの紹介を始めた。その言葉通り、今回登場した新しいiPadは多くの注目機能を盛り込んでいる。

圧倒的に美しい画面になった第3世代iPad

新型iPadを紹介するティム・クックCEO

 新型iPadの特徴をざっくりまとめると「ディスプレイの高解像度化」「A5Xの採用」「フルHDで動画が撮れる500万画素iSightカメラ」「音声入力」「LTE対応」の5点だ。

 まずはディスプレイの高解像度化から見ていこう。アップルは新型iPadで採用されたディスプレイを、iPhone 4/4Sと同じ「Retinaディスプレイ」と呼び、視野角の広いIPSパネルを引き継ぎつつ、iPad 2の1024×768ドット表示(132ppi)から、2048×1536ドット表示(264ppi)に向上した。これはフルHD(1920×1080ドット)の大画面テレビと比較しても、画面内のドット数が100万画素以上多く、非常に高精細な表示を可能にしている。ちなみに、3.5型で960×640ドット表示(326ppi)を実現したiPhone 4に比べるとドットピッチは広いものの、9.7型のiPadなら3.5型のiPhone 4/4Sを使う場合よりも画面と目の距離が遠いため、Retinaディスプレイとの呼び名は「肉眼でピクセルを認識できない」という意味で正しい表現だとしている。

 実際、ハンズオンコーナーに並んだデモ機を眺めても、画面の美しさは圧倒的だった。これまでiPad 2に解像感が足りないという印象を抱いたことはないが、iBooksやSafariで表示される文字や、iPhoto内の高解像度写真を拡大したときのシャープさは目を見張るものがある。特に漢字のような複雑な文字で文章を読むような場面では、高解像度の利点を実感できそうだ。

新型iPadの264ppiに対してiPhone 4/4Sは326ppiとより高精細だが、想定される画面までの距離を考慮するとどちらも肉眼ではピクセルを認識できない、というのが新型iPadでRetinaディスプレイの呼び名を使う根拠になっているようだ(写真=左)。PC USERのトップページを表示して拡大してみた。ここまで拡大すると、文字がくっきりと表示されている分、アイコンの解像度の低さが目立ってしまう。PCディスプレイ向けに最適化されたWebページは、新型iPadの登場によって作り直す必要が出てくるかもしれない……(写真=右)

2048×1536ドット表示のiPadに対応した純正アプリ「iPhoto」で写真を表示してみた。高解像度の写真はとても精細に表示されるので閲覧するのが楽しい(それが水着ならなおさらだ)。従来に比べて彩度も高い(写真=左)。文字も紙に印刷されたように精細(写真=中央)。イベントで紹介されたていたNamcoの「Sky Gamblers Air Supremacy」をプレイしてみた。一人称視点のゲームは臨場感がこれまでと全然違う。解像度が上がったことで今後登場するゲームにも期待できそうだ(写真=右)

 一方、iPad 2の4倍にあたる解像度を実現したことでプロセッサも刷新された。デュアルコアの「A5X」は4つのグラフィックスコアを内蔵しており、同社によればNVIDIAのTegra 3に比べてグラフィックス性能が4倍高速だという。実際にスワイプやスクロールをしてみたが、iPad 2同様スムーズに操作できた。ただ、iPhotoで高解像度写真に自動補正やエフェクトを試してみたところ、結果が即座に反映されるほどの快適さはなく、やや待たされる印象だった。

高解像度に対応するため、4つのグラフィックスコアを持つデュアルコアプロセッサ「A5X」を採用(写真=左)。NVIDIAのTegra 3と比較して4倍、iPad 2のA5と比較して2倍のグラフィックス性能を発揮するという(写真=中央)。ほとんどの操作はサクサクだが、画像補正などの処理はやはり少し待たされる(写真=右)

Sky Gamblers:Air Supremacyのデモ
(表示されない場合はこちらから)

INFINITY BLADE DUNGEONSのデモ
(表示されない場合はこちらから)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  8. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  9. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー