ハイレゾ音源ウエルカム、良コスパなUSB Audio Class 2.0対応DDC──zionote「JAVS X-DDC」野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review(1/2 ページ)

» 2012年05月30日 19時00分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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USB接続で音声をデジタル出力する“USB DDC” 

photo zionote「JAVS X-DDC」。直販サイト価格は1万9800円だ

 USB DDCという、PCの音声出力を同軸/光などオーディオ向けのデジタル出力に変換してくれる製品カテゴリがある。USB DACのようなD/Aコンバート機能は持たず、所有する単体DACやAVアンプなど、デジタル入力を持つ機器と組み合わせてPCオーディオを楽しみたい人に向く。既存のオーディオシステムを活用できるのがポイントの1つだ。

 とはいえ、そう聞くとよくあるデジタル音声端子のインタフェース増設PC周辺機器のような感じとも思えるのだが、オーディオ用単機能に特化した構成ゆえ、PC内蔵の光デジタル出力と比べるとクオリティ向上が望め、かつそれほど高額でなくても音質的なクオリティの高さを実現しやすい特長がある。PCオーディオの楽しみ方においても、USB DACではなく、PCからの出力はあえてUSB DDCとして組むシステムプランも意外に根強い人気がある。

 今回はそんなUSB DDCの1つ、zionote「JAVS X-DDC」を視聴する。

 X-DDCのポイントは、最高192kHz/24ビットのハイレゾ音源の再生をサポートするUSB Audio Class 2.0と、ジッターを低減する効果があるというAsynchronous(非同期)転送方式に対応することだ。内部には、自らのバッファ領域にデータを読み込み、伝送信号の精度を向上させるX-MOS「X-Core Processor」、±1ppm精度となる低誤差の温度補償水晶発振(TCXO)クロック、三洋電機製OS-CONなどを採用する。

 またWindows用のサウンドドライバは、X-MOS提供のものではなく、同社独自ドライバを用意したのもトピックだ。Windows 7を含め、Windows OSはまだUSB Audio Class 2.0がOS標準ドライバとしてサポートされないため、USB接続であっても機器の使用には専用ドライバのインストールを要する。そして外部接続機器においては、多くの場合内蔵USBコントローラベンダー(本機の場合はX-MOS)が提供するものが使われる。それをあえて独自のものを開発したというのだから興味深い。機能的にはオーディオドライバとしてASIO 2.2にも対応するメリットもあるが、基本はやはり、それがどのくらい音質向上に寄与するのかだと思われる。

photophoto 前面に情報表示ディスプレイ、裏面にUSB(入力用)、光/同軸デジタル出力、I2S出力(端子形状はHDMI)が備わる

 入力はUSBの1系統のみ(ブルーのUSB 3.0 Standard-B端子だが、こちらは今後の高品位USBケーブルを使用できるようにするための施策。機能はUSB 2.0となる)。逆に出力はかなり豊富で、同軸デジタル、光デジタル、そしてJAVS独自技術となるJAVS LINKでのI2S(ケーブルはHDMIを使用)の3系統を用意する。すべての出力が最高192kHz/24ビットに対応し、製品によっては省かれることもある88.2kHzや176.4kHzなどもフォローしている。USB DDCとしての汎用性は十分なレベルといえる。

 ボディは金属製、サイズは105(幅)×95(奥行き)×27(高さ)ミリ。PC用機器としてはポータブル外付けHDDほどのサイズ感だ。USBバスパワーで動作するので、PCとの接続はUSBケーブル1本でOK。前面に液晶ディスプレイがあり、ここに入力ソースのサンプリング周波数などの情報が表示される。

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