まずはMacBook Air(MC506J/A)で試聴する。アンプにキャロット・ワン「ERNESTOLO」、スピーカーにエラック「BS52.2」、USB DACに「JADE-2」を用意し、X-DDCの有無で(X-DDC使用時は同軸デジタルケーブルでJADE-2と接続して)サウンドの違いを検証してみた。
まずSN感の高さに驚いた。ノイズレベルが格段に低く、そのおかげでヴォーカルがいつもより表現豊かに聞こえる。勢いもあって、声がよく通ってくれるようになるのも印象がよい。なかなかクオリティの高い、上質なサウンドだ。なお、JADE-2などの高級USB DACを用いるとなると、USB DDCはあえて使う必要はないのではと思える違いしか表れないこともあるのだが、その点X-DDCは、ひと味もふた味も違うキャラクターを見せた。特にSN感の向上は見事なもので、確実なレベルアップを体感できるだろう。
続いて独自ドライバをインストールしたWindows 7搭載PC(エイサー「Aspire Timeline AS1410」)でも試そう。こちらもすばらしい。一段とフォーカス感が高まり、エッジの効いたダイレクト感の高いサウンドを奏でるようになった。ベースなどは、バチンバチンとつま弾きの力強さまで伝わってきそうな、ソリッドな音。おかげでグルーブ感が向上、ノリのよい、躍動感のある音楽を楽しむことができた。
このようにX-DDCは、所持するオーディオシステムを活用してPCオーディオをはじめるのに適するというだけでなく、今ある単体DACを含めたPCオーディオ環境をグレードアップさせるのにも有効だ。
特にWindows PCでは、かなりよくできていると感じるクオリティを持つ専用ドライバは魅力である。ハイレゾリューション音源を再生したいシーンに加え、現在のシステムに何か物足りなさを感じているなら追加を検討してほしい、コストフォーマンスに優れる製品だ。
| 音質評価 | |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い−−−−○きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー−−−−○ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調−−−○−フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視−−○−−質感重視) |
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