緊急レビュー:「Let'snote AX2」の変形プレイに驚け!「板のようなLet'snote」って君は信じられるか?(2/5 ページ)

» 2012年09月26日 14時00分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

クラムシェルからスレートへの変形は“ぐるり”とワンアクションで

 Let'snote AX2の液晶ディスプレイは、10点マルチタッチ対応のタッチパネルを内蔵している。このディスプレイをどんどん倒していくと水平を越してもどんどん開いていく。そのまま“ぐりんっ”と底面に触れるまで開くと、スレートタイプのタブレットPCとして使える。この方法を用いてクラムシェルタイプとスレートタイプに形状を切り替えるコンバーチブルノートPCとしては、2012年1月にLenovoが公開した「IdeaPad YOGA」が(まだ正式発表前なのに)有名だ。

液晶ディスプレイを水平からさらに開くと(写真=左)、キーボード面を下にしてディスプレイを手前にしたメディアプレイヤー状態になり(写真=右)……。

さらに開いていくというか、底面に向かって閉じて行くと(写真=左)、スレートタイプのタブレットPCとして利用できる(写真=右)

 スレート状態で底面側にキーボードが露出するため、その保護に不安を覚える一方で、変形のしやすさは、従来のコンバーチブルタイプのノートPCで採用する1軸スイベルやディスプレイをスライドするタイプより容易で、ヒンジなどの稼働機構もシンプルで軽量化を図りやすい。

 キーボード面の保護については、スレート状態で本体を机に置いたとき、キーボードが机の面に直接触れないようにパームレストとキーボードベゼルをわずかにかさ上げしている。また、意図しないキーボード入力やタッチパッド操作が発生しないように、スレート状態でキーボードとタッチパッドを自動で無効にする。なお、タッチパッドに「HOLD」ボタンを設けて、ここでユーザーがキーボードとタッチパッドのオンとオフを手動で切り替えることも可能だ。

 クラムシェルの状態からスレートの状態への切り替えは、気負うことなくできる。コンバーチブルタイプのノートPCでありがちな、「ちょっと面倒だからこのままでいいや」という心理的なハードルはない。“トランスフォーム”作業は、液晶ディスプレイを開く、閉じるという単純な日常動作に過ぎない。

 また、Coreプロセッサー・ファミリーを搭載するコンバーチブルタイプのノートPCでは、本体の重さが1キロ後半で、スレートタイプのタブレットPCとしてある程度の時間を使うには重さに耐えかねるモデルも多い。しかし、Let'snote AX2は、重さが1.14キロにとどまり、かつ、18ミリでほぼフラットなボディの形状ということもあって、スレートタイプのタブレットPCとして使うも無理がない。リビングのソファーで片手で本体を持ち、片手で画面をタッチしてWebページの閲覧をしても数時間も疲れることなく、1時間ほどの動画コンテンツも無理なく鑑賞し続けることができた。

 評価担当者は、これまでも評価作業などでコンバーチブルのノートPCを多数利用してきたが、スレートタイプのタブレットPCとして、これほど違和感なく使えるモデルはなかった。OSとして導入するWindows 8 Proのタッチ操作インタフェースについては、この評価記事の主目的ではなく、また、時期尚早ということでコメントはしないが、少なくとも、ハードウェアの資質としてタブレットPCとして利用することになんら無理はない。

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