緊急レビュー:「Let'snote AX2」の変形プレイに驚け!「板のようなLet'snote」って君は信じられるか?(5/5 ページ)

» 2012年09月26日 14時00分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]
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1.14キロでもバッテリー駆動時間は9時間を確保する

 同じように、バッテリー駆動時間の測定も、BBench 1.01(海人氏・作)で条件「60秒間隔でのWeb巡回」「10秒間隔でのキーストローク」「電源プランはバランス」「液晶ディスプレイ輝度は20レベル中、下からレベル10」で測定したところ、起動から8時間19分でバッテリー残量5パーセントになった。

 なお、Let'snote AX2は、バッテリーを2基搭載しており、1基は本体に内蔵して取り外しができないタイプで容量は8.3ボルト14.7ワットアワー。もう1基は取り外しが可能なタイプで、容量は8.3ボルト29.5ワットアワーになる(どちらも、オンラインユーティリティソフト「ybinfo」で確認した実測による概算値)。Core i7-3517U搭載モデルのバッテリー駆動時間は、公称値で約9時間となっているが、バッテリー駆動をしたままでも取り外し可能のバッテリーを交換できるため、充電済みの取り外し可能バッテリーを用意できる限りバッテリー駆動を続けることができる。

 店頭モデルでは、標準構成で取り外し可能バッテリーを2個とUSB 3.0に接続するバッテリーチャージャーが付属する。このチャージャーは5ボルト1.5アンペアアワーで充電できるので、29.5ワットアワーのバッテリーは約4時間強で充電できることになる。5ボルト1.5アンペア出力対応のモバイルバッテリーが調達できれば、その容量だけバッテリー駆動時間を延ばすことも可能だ。

標準付属のACアダプタは通常のタイプと(写真=左)、取り外し可能なウォールマウントアダプタが付属する(写真=中央)。通常タイプにおけるサイズは実測で約89(幅)×33(奥行き)×27(高さ)ミリで重さはコード込みで約241グラム。ウォールマウントを取り付けた状態では、サイズが実測で約112(幅)×33(奥行き)×27(高さ)ミリ、重さがコード込みで約200グラムになる。店頭モデルのCore i7-3517U搭載構成とCore i5-3427U vPro搭載構成には、USB接続のバッテリーチャージャーが標準で付属する(写真=右)


 早期試作機を用いた緊急レビューゆえ、画面回転機能や性能評価など、制限付きの検証となったが、本体のサイズや重さ、そして、クラムシェルからスレートへの形状変換の容易さとスレート形状におけるタブレットPCでの実用的な使い勝手など、これまでにはない、実用的なコンバーチブルノートPCとなっている。

 店頭モデルの実売予想価格が16万円から22万5000円前後とUltrabookとしては高めの設定であるのと、タブレットPCとしての使い勝手がWindows 8のタッチ操作の完成度に依存するという“懸案事項”はあるものの、ハードウェアとしては、クラムシェルタイプのノートPCとしてもスレートタイプのタブレットPCとしても、不満のない性能とバッテリー駆動時間、そしてインタフェースをはじめとする機能を有する。

 ビジネス利用であっても個人利用であっても、あらゆる利用場面で使える携帯利用重視のノートPCを購入するユーザーには、Let'snote AX2を検討候補に加えることを強く勧めたい。

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