10月26日に発売となったWindows 8は週末のアキバでも主役であり続けていた。発売直後の勢いについて、某ショップは「7ほどではないですが、かなり健闘していると思います。7はVistaの後ということで、反動がすごかったんですよね。今回はほぼフラットな状態で売り出したわけですが、そう考えると充分成功の部類だと思います」と語る。
秋葉原や日本橋版のリミテッドエディションは入手困難な状態となっており、ノーマル版も複数のショップで品切れしていた。「代理店の在庫はまだあると思いますが、全国に流通するタイプなので、いろいろと調整が入っているのでは」(某ショップ)とのことで、ショップの希望どおりには入荷していないらしい。
現在潤沢に出回っているのは、「DSP版 Windows 8」と「DSP版 Windows 8 Pro」、「Windows 8 Pro アップグレード版」、無印の8を8 Proにアップグレードできる「Windows 8 ProPack」の4種類。それぞれに32ビット版と64ビット版があり、価格は順に1万円前後から1万1000円前後、1万4000円前後から1万6000円前後、6000円前後、6000円前後となる。なお、ショップによって付属するサポート内容が異なるので、価格とともに比較したい。
通常営業が始まった金曜日以降、勢いは持続しているものの、リミテッドエディションが街を盛り上げた深夜販売時とはまた違った売れ方をしている模様だ。PC DIY SHOP FreeTは「アップグレード版を買っていく方が多いですね。少しヒアリングをすると、やっぱりVistaのライセンスを余らせている人がすごく多いんですよ。それを生かせば6000円で8 Proにできるわけです」と語る。
実際、8についてはVistaやXPからの乗り換えユーザーが多いという声は複数のショップで耳にしている。ツートップ秋葉原本店は「Vistaはもちろん、XPもサポート期限が2014年に迫っていますし、この機会に乗り換えようという方が結構いらっしゃるみたいですね。8は新機能が多くて、価格もずいぶん安く設定されているので、乗り換え需要を喚起しやすかったのかなと思います」と分析していた。
DSP版8を購入して新規に8マシンを組む人も一定数いるようだが、7からアップグレードするユーザーはまだ少数派のようだ。ドスパラ パーツ館は「今回は冒険したOSなので、完成度重視で7を使い続ける人がかなりいるようです。実際、現在も新規にDSP版の7を購入していく人も多いんですよ。1200円で8にアップグレードできるクーポンが付いてくるので、8に興味がある人でもとりあえず手を出しやすいですし。これからどんどん8の存在感は増していくと思いますが、それでも当分は7は存在意義を失わずに併売されていくと思いますよ」と話していた。
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