UQ、TD-LTE互換「WiMAX 2+」導入へ──次世代WiMAXにWiMAX Release2.1を採用

» 2012年10月31日 10時40分 公開
[ITmedia]

 UQコミュニケーションズは10月31日、WiMAX ForumによるWiMAX Release2.1規格発表にともない、WiMAXの次世代サービスに同規格を導入する方向で検討すると発表。サービス名を「UQ WiMAX 2+(仮称)」とする。

 WiMAX Release2.1規格は、現在同社がサービスを展開するWiMAX Release1.0規格を含む既存WiMAX規格との親和性確保とさらなる高速化、そして国内一部事業者も採用するLTE方式の1つであるTD-LTE方式との互換性を確保する仕様とし、エコシステムの構築を目指すようにした点が特徴。IEEE802.16m規格に基づくこれまでのWiMAX 2に加え、より高度な連携と無線方式を追加する「Additional Elements」と呼ぶ3GPP規格の一部を参照し、TD-LTE規格との互換性も確保するようにした。

 UQ WiMAX 2+(仮称)は既存エリアとの互換性を保ち、シームレスに切り替えて利用できるようサービス環境を構築する。新たな20MHz幅の周波数割当を総務省に求め、新サービスはその新規周波数帯域に導入する予定とする。2013年度下期の商用化を目指す。

 UQは、2011年7月に世界初の公開フィールドテストを実施するなど、WiMAX Forum標準に含むIEEE802.16mに準拠した次世代WiMAXサービス「WiMAX 2」として、20MHz幅で最大165Mbps、40MHz幅で最大330Mbpsを実現するとし、2013年度早期の実用化を計画していた。2012年9月末時点のエリア人口カバー率は約93%、加入者数は362万人。


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