“か〜ぼん”といっしょ! 第1話「出会い頭のWindows 8」ThinkPad X1 Carbon ロードテスト(1/2 ページ)

» 2012年11月09日 12時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Core i5で容量128GバイトSSDの“お手軽”構成と本気で付き合ってみる

Core i5-3317Uと容量128GバイトのSSDを搭載して“12万4110円”のThinkPad X1 Carbon「3443-4LJ」と本気でお付き合いをすることになった

 発表当初、開発試作機と“試しに”付き合ったことがある「ThinkPad X1 Carbon」は、店頭出荷モデルの上位構成で、CPUがCore i7-3667U(1.8GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz、TDP 17ワット)を搭載してデータストレージが容量256GバイトのSSD、そして、システムメモリがDDR3を4Gバイトの「ハイパフォーマンスパッケージ」だった。実売価格を16万1805円。うーん、ThinkPad Classicシリーズとしては、上位構成でもだいぶ安くなったといえるかもしれないが、光学ドライブを持たず、システムメモリが4Gバイトで増設もできないUltrabookとしては、競合と比べても安くはない。

 諸々の借金と家族の生活費や学費やらでキュウキュウしている五十目前男にも購入できるThinkPad X1 Carbonはないものか。レノボ・ショップでユーザーに用意する“パッケージ”と呼ぶ構成例で、最も購入しやすいのは、Core i5-3317U(1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.6GHz)を搭載して、データストレージが容量128GバイトのSSD、システムメモリの容量は4Gバイトという「エントリーパッケージ」だ。こちらの実売価格は12万4110円。

 最廉価の構成とはいっても、Core i7-3667Uを搭載するハイパフォーマンスパッケージとの違いは、CPUとデータストレージの容量のみで、そのほかの仕様は共通する。参考までに、評価用のエントリーパッケージ構成で測定したベンチマークテストの結果と、ハイパフォーマンスパッケージで測定したベンチマークテスト(正し、こちらは量産試作機なので参考値扱いだ)を並べると、CPUの動作クロックが違うだけに、スコアも明らかに異なるが、それでも、第2世代Coreプロセッサーファミリーを搭載するThinkPad X1 Hybridと比べて高い値をエントリーパッケージでも出している。

 データストレージの容量の少なさを克服できるのであれば、価格差4万円を節約しても薄くて軽くて、解像度1600×900ドットの14型ワイド液晶ディスプレイが利用できるエントリーパッケージを選ぶのは、十分に妥当な選択肢だ。ただ、ほかのThinkPad Classicシリーズと違って、途中で増設するのは困難なので、そのあたりの“覚悟”はしておきたい。

ベンチマークテスト項目 ThinkPad X1 Carbon(Core i5-3317U) ThinkPad X1 Carbon(Core i7-3667U) ThinkPad X1Hybrid
PCMark7 PCMarks 5071 5443 3505
lightweight 4061 4478 3447
productivity 3369 3825 2988
creativity 9399 10845 5868
entertainment 4053 4303 2632
computation 19147 25138 7896
system_storage 5093 5107 4113
CrystalDiskMark3.0 1000M:Read Seq 471.6 434.4 198.1
512K 202.7 219.3 180.3
4K 16.69 24.41 17.68
4K QD32 145.5 303.7 19.73
1000M:Write Seq 332.6 410.5 184.6
512K 92.57 176 147.8
4K 45.75 45.43 33.67
4K QD32 79.12 102 30.29
CINEBENCH R11.5 OpenGL 14.75 15.48 8.88
CPU Multi 2.4 2.89 2.78
CPU Single 1.06 1.32 1.21
CINEBENCH R10 CPU Single 4359 5520 4968
CPU Multi 9206 11388 10666

お手軽に購入できるThinkPad X1 Carbon(3443-4LJ)の構成をデバイスマネージャーで確認する

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