高い? 安い? 64コア&256Gメモリ搭載で96万8000円のマシン古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年11月12日 10時00分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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Piledriver世代のFXシリーズとOpteronシリーズが続々登場!

AMD「FX-8320」と「FX-6300」

 先週末、複数のショップがPiledriverコアを採用したAMDの新世代CPU「FX-8320」と「FX-6300」を売り出した。FX-8320は標準3.5GHz/ターボ時最大4GHzの8コアCPUで、TDPは125ワットとなる。FX-6300はTDP 95ワットの6コアモデルで、クロック数は標準3.5GHz/ターボ時最大4.1GHzだ。どちらもクロック倍率可変となっており、価格は順に1万6000円弱と1万3000円弱。入荷したフェイス秋葉原本店は「FX-8320は8コアで1万5000円台と結構お買い得だと思います。AMDは対応マザーも安いですし、面白い選択肢になると思いますよ」と話していた。

 AMDのプロセッサーは、10月初旬にPiledriverアーキテクチャのAPU「Aシリーズ」が登場して以来、10月後半に8コアCPU最上位「FX-8350」が投入されるなど、順調に新世代のラインアップが増えている。そして、サーバ/ワークステーション向けでも新世代タイプが選べるようになった。

 PC DIY SHOP FreeTでは、Piledriver世代の新しいCPU「Opteron 63XX」シリーズの取り扱いを開始している。3〜4週間納期の受注対応となるが、16コアで2.8〜3.5GHz動作する「6386SE」(16万1800円)から、4コアで3.5GHz動作の「6308」(5万7800円)まで9つの選択肢がある。

 同店はこのうち、2.4〜3.3GHz動作でTDP 115ワットの16コアモデル「6378」(9万9800円)を4個積んで64コア環境を実現した、ショップブランドマシン「Server-OP4-6378-256GB」を独自に販売中だ。REG ECC対応のDDR3-1600を合計256Gバイトや1400ワット電源を採用し、価格はなんと96万8000円。

 同店は「本当は最上位の6386SEを載せたいところですが、TDPが145ワットもあることやお値段のこともあって、バランスのいい6378をチョイスしました。OSなしのお値段ですが、超強力な仮想化マシンやサーバを求めているなら是非見ていってください」とアピールする。

PC DIY SHOP FreeTに張られていた「Opteron 63XX」シリーズの価格表と、96万8000円の64コアマシン「Server-OP4-6378-256GB」のPOP

 同じタイミングで、インテル系でもユニークなワークステーション用マザーも入荷していた。ASUSTeKのLGA2011マザー「Z9PA-D8」と「Z9PA-U8」で、価格は順に5万3800円と4万8800円だ。Z9PA-D8は2Uタイプながら、ATXサイズに収まるのが特徴。1UタイプのZ9PA-U8もATXサイズで、x16動作が可能なPCI Express x16水ロットを2基用意している。

 同店は「ギリギリATXに収めたデザインなので、CPUクーラーや拡張カードなどを選びますが、熱の処理をしっかりすれば載せられるケースの幅がかなり広がります。こういうワークステーション系のマザーやCPUはそんなに数は出ないですが、自作の選択肢を広げる意味でも重要なんですよね」としみじみ語っていた。

ASUSTeK「Z9PA-D8」(写真=左)とASUSTeK「Z9PA-U8」(写真=中央)。両マザーのPOP(写真=右)

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