TurboNASのファームウェアが立て続けにリリースされた。11月16日に3.8.0 Build1114、その3週間後の12月6日には3.8.1 Build1205がリリースされている。一般にバージョン番号は2番目の数字までが機能的な変化を示し、末尾はバグ修正や既存機能の改善など、軽微な変更を意味することが多い。ところが、今回は3.8.0から3.8.1においても重要な変化がある。順を追って見ていくことにしよう。
まずファームウェア3.8.0によって、TurboNAS管理画面の「入り口」が大きく変わった。今まで「Multimedia Station」「Music Station」など、TurboNASのアプリケーションは個別にユーザー管理を行っており、各々ログインIDを入力しなければならないため、管理画面から各アプリへは単なるリンクに過ぎなかった。
一方、新しくリリースされた3.8.0ではユーザアカウントを一元管理できるようになり、アプリごとのログインが不要な、いわゆるシングルサインオンが実現されている。また、それに伴って管理画面に戻らなくても各アプリ間での移動も可能になった。
なお、各アプリごとにユーザーを登録する、今までと同じ個別管理(スタンドアロンアプリケーションユーザー)も選択できる。
各アプリケーションもバージョンアップされているが、より人との共有に重きが置かれるようになった印象だ。Music Station 3.0は共有プレイリストをサポートし、ほかのアカウントとプレイリストを共有できるようになった。なお、共有プレイリストの編集権限はアカウントごとに制御可能だ。
Video Stationは、YouTubeのような動画サイトで、Webベースのビデオプレーヤーとして使えるだけでなく、友人どうしやサークルなどの動画の共有場所としても有用。コメントを残したり、評価をつけたりと、なかなかに高機能だ。トランスコード機能も搭載しているので、再生フォーマットに制限の多いモバイルデバイスでも利用できる可能性が高い。
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