2013年1月25日、東京・秋葉原のドスパラ パーツ館3階に「上海問屋コーナー」がオープンした。上海問屋コーナーでは、Webショップ「上海問屋」で人気が高い約1300種類の製品を販売する。同ブランドの認知拡大を図りつつ、Web上の製品説明だけでは購入に踏み切れないユーザーに向けて、製品を試用できる場を設け、納得したうえで購入してもらうのが狙いだ。
オープンから一夜明けた1月26日、エバーグリーンは上海問屋コーナーのオープン記念イベントを開催した。イベントではドスパラ 取締役社長の畑谷浩治氏とエバーグリーン 取締役の平田学氏が登壇。「ドスパラと上海問屋のコラボで、お客様の利便性を高めていきたい」(畑谷氏)と実店舗展開の意気込みを述べた。
今後は2013年2月中を目処に、全国のドスパラ実店舗で上海問屋の製品を取り扱う。また、Web通販においてもドスパラと上海問屋は提携を始めている。


左がエバーグリーン 取締役の平田学氏、右がドスパラ 取締役社長の畑谷浩治氏(写真=左)。ドスパラの店舗外や、階段の踊り場にも製品を陳列していた(写真=中央)。オープン記念イベントでは近日投入予定の新製品も発表された。こちらは2月に発表予定の背面に栓抜きを備えたiPhoneケースだ。これは便利……なのだろうか。ちなみにカラーバリエーションは赤、白、黒の3種類という(写真=右)実店舗の売り上げは順調だという。「オープン初日も客は多かったが、今日は人が多すぎて売り場の中を歩きにくいほど。こちらの想像以上です」(エバーグリーン)。取材を行った土曜日昼過ぎの店内は、製品を物色する人であふれており、レジに行列ができていた。
特にヘッドフォンアンプなどのAV関連製品コーナーでは、複数の展示機を試用して、音を聞き比べている人も多かった。この点では、製品を試用してもらうという実店舗展開の狙いは的中したといえるだろう。


店内は大勢の客でごった返していた(写真=左)。5000円の福袋も用意。中身の一例も展示している(写真=中央)。製品のバーコードを読み取り、Webショップで製品を検索するPCも用意した。Web上の製品説明を見つつ、製品を試してもらう仕組みだ(写真=右)売れ筋の製品について聞いたところ、「正確なデータはまだ取れていないが、どのジャンルの製品もまんべんなく売れている。オープン記念に用意した福袋(5000円)の売れ行きもいい」(エバーグリーン 取締役 平田学氏)という。「7ポート搭載USBハブ」や「トラックボール付きコードレスマウス(ごろ寝マウス)」など、すでに売り切れている製品もあった。
店内をまわっていると「あ、これいいな」とつぶやいて製品を手にする客が多かったのが印象的だった。そういった楽しい偶然の出会いを生むことも、ユニークな製品を多数そろえた上海問屋を実店舗で展開する効果だろう。アキバに行く機会があれば、ドスパラの上海問屋コーナーに足を運んでみてはいかがだろうか。
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ドスパラ パーツ館3階に「上海問屋コーナー」新設――1月25日オープン
ドスパラ通販、上海問屋の製品を取り扱い開始
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