インテル、新世代Atomと新しいUltrabookプロモーションを紹介ユーザーに訴えるのは機能から体験へ(1/2 ページ)

» 2013年03月18日 18時21分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Atomは性能重視と価格重視の2系統に分化

 スマートフォン向けCPUの概要説明では、インテル執行役員 インテル技術部長の土岐英秋氏が、2013 International CESやMobile World Congress2013、CeBIT 2013で発表してきた「Clover Trail+」「Lexington」の特徴と製品への採用実績を紹介した。インテルのCPUを採用するスマートフォンの実績については、2012年末までに、7機種が中国、欧州、ロシア、インド、ブラジルで登場したことを挙げている。

 スマートフォン向けCPUの開発計画では、性能重視のスマートフォン向けでMedfield後継としてClover Trail+が登場し、22ナノメートルプロセスルールを採用する後継機種の開発を進める一方で、普及価格帯スマートフォンへの採用を想定した「Lexington」を2013年初頭に投入し、この後継として、やはり22ナノメートルプロセスルールを採用する機種の開発を進めている。このように、インテルでは、スマートフォン向けCPUをパフォーマンス重視と価格重視の2系統を用意する考えだ。

スマートフォンへの搭載を想定したAtomは、これまでMedfieldの1系統しかなかったが、今後は、性能重視のCloverTrail+とその後継、価格重視のLexingtonとその後継という2系統に分化する(写真=左)。2012年までにインテルアーキテクチャを採用したスマートフォンは7モデルが登場している(写真=右)

 Lexington世代の「Atom Z2420」を搭載したスマートフォンもすでに出荷を開始していて、今後、ラテン・アメリカ、アフリカ、中国、東南アジアの新興国向けに展開するスマートフォンでの採用を目指すという。土岐氏は、Atom Z2420を採用するスマートフォンの製品展開見通しとして、ケニアのSafaricomが、2013年1月に「Yolo」を発売し、インドのLavaがインド国内向けに「XOLO X-500」を販売しているほか、アラブ首長国連邦のEtisalatがエジプト向けに「Etisalat E-20」を4月に投入し、Acerは、アジア太平洋州向けの「Liquid C1」を出荷する予定であることを紹介した。土岐氏は、今後1年間でインテルアーキテクチャを採用するスマートフォンが10機種登場して20カ国で発売する計画であると述べている。

 Atom Z2420 の特徴として、土岐氏は特にグラフィックス関連やマルチメディア処理、イメージング処理に関する性能の高さを訴えている。そこでは、HDビデオのエンコードとデコード性能によって、1080p30fps動画のキャプチャーや再生が可能であることや、低光量に対応して有効500万画素のカメラで7fpsの連写を行いベストショットをキャプチャーする機能の実現、そして、グラフィックスコアとして統合したPowerVR SGX540によるゲーミング性能と応答性に優れたユーザーインタフェースを取り上げていた。また、それ以外に、Lexingtonを採用するスマートフォンの特徴として、デュアルSIM対応やFMラジオチューナーの実装、MicroSDカードスロットの搭載やIntelワイヤレスディスプレイのサポートも紹介している。

普及価格帯のスマートフォンに搭載する目的で開発した“Lexington”は、すでに搭載するモデルが登場しており、アジア太平洋州ではAcerが製品を投入する予定だ(写真=左)。価格とともに性能を抑えたLexington世代のAtom Z2420だが、それでも、グラフィックス関連は1080pのエンコードとデコードが可能など、高い性能を持たせている(写真=右)

 一方、性能重視のモデルでは、最新の“Clover Trail”世代「Atom Z2580」を紹介した。イメージング処理やフルHDビデオ対応を訴求するほか、Androidアプリの高速動作やプラットフォームレベルで強固なセキュリティー機能を導入したことも取り上げている。さらに、Atom Z2580を採用して中国市場で出荷しているレノボのLreaPhone K900について、6.9ミリの薄いボディとフルHD解像度対応(ディスプレイのドット密度は400ppi)の実現を訴えた。

 Clover Trail+を搭載するプラットフォームでは、CPUの動作クロックが最大2GHzでデュアルコア搭載、Hyper Threading Technology対応で4スレッド処理対応を実現し、グラフィックス性能も従来モデルの3倍となった。また、セキュリティー機能では、Intel Identity Protection Technologyの導入でオンライン決済における個人認証の信頼性を向上している。土岐氏は、特にイメージング性能について説明をしており、最大1600万画素イメージのキャプチャーや800万画素15fps連写の実現、1080p30fpsの動画撮影が可能なほか、リアルタイムの顔認識に各種画像補正処理を行えることを紹介している。

性能重視のスマートフォン向けCPU“Clover Trail+”としてインテルが投入した「Atom Z2580」と、Atom Z2580を搭載するスマートフォンとしてレノボが中国で出荷している「IdeaPhone K900」(写真=左)。 Clover Trailでは、高いグラフィックス性能とともに、強力なセキュリティー機能の導入なども訴求する(写真=右)

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