←・通話できる7型Androidタブレットの存在価値は?――「Fonepad ME371MG」を試す(前編)
「Nexus 7」が好調なASUSTeK Computer(ASUS)の新しい7型Androidタブレット「Fonepad ME371MG」は、SIMロックフリーで3G通話が可能な個性派だった。通話機能だけでなく、国内のAndroidタブレットで初めてインテルのスマートフォン用SoC(System-on-a-Chip)であるAtom Z2420(開発コード名:Lexington)を搭載したことも大きな特徴だ。
レビュー後編では各種ベンチマークテストやバッテリー動作時間の測定を通じて、Atom Z2420の実力を確かめる。
まず、テストの前にFonepad ME371MGの構成を確認しよう。システムの中核にはAtom Z2420を採用。1.2GHzで動作する1コア/2スレッド対応のCPUコアとPowerVR SGX540のGPUコアを1チップに統合している。メモリ容量は1Gバイト(LPDDR2)で、データストレージは8Gバイト(eMMC)だ。ストレージ容量は昨今の7型Androidタブレットとしては物足りなさがあるが、SDHC対応のmicroSDカードスロットがあるので、自分で適宜追加するとよいだろう。
ベンチマークテストはQuadrant Professional Edition 2.1.1、AnTuTuベンチマーク v3.3、3DMark Android Editionを利用した。参考までに、ASUS製の7型ワイド液晶ディスプレイを搭載したAndroidタブレット「Nexus 7」と「MeMO Pad ME172V」の結果も併記する。結果は以下の通りだ。
比較したマシンの主なスペック | |||
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機種 | Fonepad ME371MG | Nexus 7(16Gバイトモデル) | MeMO Pad ME172V |
SoC | Atom Z2420(1.2GHz) | Tegra 3(1.3GHz) | WM8950(1GHz) |
コア数 | 1コア(2スレッド) | 4コア+コンパニオンコア | 1コア |
メモリ | 1Gバイト | ||
ストレージ | 8Gバイト | 16Gバイト | 8Gバイト |
解像度 | 800×1280ドット | 600×1024ドット | |
通信機能 | IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0 | IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0、NFC | IEEE802.11b/g/n無線LAN |
カメラ | 約120万画素(イン)、約300万画素(アウト) | 約120万画素(イン) | 約100万画素(イン) |
インタフェース | microSDカード(SDHC対応) | − | microSDカード(SDHC対応) |
対応周波数 | W-CDMA:850、900、1900、2100MHz | − | − |
Fonepad ME371MGのスコアはCPUのコア数通り、MeMO Pad ME172Vよりは高く、Nexus 7よりも低いという結果になった。とはいえ、体感では動作のもたつきを感じることはあまりない。ホーム画面での操作やWebブラウズやアプリの操作もストレスなく行える。
発熱については、室温24度の環境でのベンチマークテスト実行時に、背面の上部中央が約30度まで上昇したが、ほんのり温かいと感じる程度で不快に思うことはなかった。
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