MSIは5月24日、第4世代Coreプロセッサー搭載予定のゲーミングノートPCを発表した。ラインアップは、17型モデルの「GT70 Dragon Edition 2 Extreme」「GT70 20D-207JP」「GS70 Stealth」「GE70 20E-025JP」「GE70 20E-025JP」、15.6型モデルの「GT60 20D-032JP」「GE60 20E-020JP」、14型モデル「GE40 Dragon Eyes」の計8機種。GT70 Dragon Edition 2 ExtremeとGS70 Stealthが8月、それ以外は6月2日より順次発売される。
ほぼすべてのモデルが未発表のCPUと未発表のモバイルGPUを搭載するため、スペックの詳細はお伝えできないが、公開可能なポイントを絞って紹介しよう。今回発表された新製品で特に注目したいのが新たに加わった「GS70」(GS70 Stealth)と、「GE40」(Dragon Eyes)だ。
MSIのプロダクトマネージャーであるKevin Hsu氏は、省電力な“次世代CPU”の採用により「これまでゲーミングノートPCは大きいというイメージがあったが、今後はスリムなボディのモデルも投入していく」と述べ、15.6型のGS70と14型のGE40を披露。GE40 Dragon Eyeは厚さ23.5ミリ、重量約1.99キロのボディに外部GPUを搭載し、ポータブル性を確保しつつ、強力なグラフィックス性能を実現しているのが特徴だ。アルミ製の天板にはLEDが埋め込まれ、赤い光が目のように光るユニークなデザインとなっている。
一方の15.6型ワイドのGS70 Stealthは、厚さ21.8ミリの薄型ボディを実現しているのが目を引く。フルメタルの外装ながら、重量も約2.6キロとハイパフォーマンスゲーミングノートPCとしては比較的軽い。このほか、SteelSeries製のバックライト付きゲーミングキーボードを搭載し、キーの同時押しに対応。映像出力に2つのMini DisplayPortとHDMIの3系統を装備し、最大3画面の同時出力もサポートする。
今回投入されたゲーミングPCで、CPUとGPU以外のポイントは大きく3点。1つは同社が「Super RAID 2」と呼ぶストレージだ。フラッグシップのGT70 Dragon Edition 2 Extremeに搭載されるストレージは、2.5インチHDDのスペースにmSATA接続のSSDを3基詰め込みRAID構成とすることで性能を向上。同社の説明では1500Mバイト/秒の転送速度(理論値)を実現し、最新世代のSSDと比べても3倍の性能を発揮するという。
2つ目は「Cooler Boost 2」と呼ばれる新しい冷却機構で、大型の冷却ファンを採用したほか、ヒートパイプの形状をCPUとGPUをつないだ循環的な構造にすることにより、従来に比べ発熱を10〜25%ほど改善した。またこれにともない騒音レベルも下がっているという。
3つ目は多画面同時外部出力のサポートだ。外部GPUについての情報は非公開だが、例えばGT70 Dragon Edition 2 ExtremeやGS70 Stealthでは、最大3画面の同時外部出力に対応し、ノートPC側の液晶ディスプレイとあわせて4画面環境を実現できる。Hsu氏は、複数画面を繋げて5780×1080ドット表示にするサラウンドモードにより、「ゲームセンター(筐体機)のようなサラウンド画面のゲームが家でもできるようになる」とアピールした。このほか、ネットワーク遅延を抑えるKiller LAN(E2200)の採用など従来の特徴は引き継いでいる。
なお、これら新ラインアップの詳細はCOMPUTEX TAIPEI 2013で正式に公開される予定だ。
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