このほか、個人向け機器ではないが、2013年1月のInternational CESでプロトタイプとして参考出展されたパナソニックの4Kディスプレイ搭載タブレットが「TOUGUPAD 4K」として正式に発表され、展示ブースでも高い注目を集めていた。
スペックの詳細は発表記事を参照いただくとして、なにより高精細でなめらかな表示は圧巻。展示では20型/3840×2560ドットとする4K解像度の高精細表示が有用な──画廊、CAD/CAM、カタログ用途、写真処理、医療関連、美容業界、イベント用途など、非常に幅広い業種での導入を訴求する意向と、その可能性を確認できた。
もう1つ、プラットフォームの多様化とタブレットが一般層へ普及・浸透しつつある傾向が感じられた機器がAcer「DA241HL」である。パッと見は24型ワイドのディスプレイを採用したオールインワンPCだが、OSはWindowsではなく、Androidを採用したデスクトップタブレットである。
搭載プロセッサはTegra 3。展示機においては大画面処理に動作がやや重い印象を受けたが、Acerによれば「手軽に使える家族共用PC」としての需要を見込んでいるという。Androidをプラットフォームとして選択したことで同クラスのWindows オールインワンPCと比べて低価格にできる余地があり、かなりお手軽な価格帯ならば──と家庭用PCとして選択される見込みは大いにあるはずだ。
これと似たコンセプトのZeroDesktop「MiiPC」にも注目したい。
MiiPCは、手のひらに載るほどの小型キューブ型ボディにAndroidとARMベースのシステムを組み込み、キーボード、ディスプレイとともに簡易デスクトップPC的に扱えるミニコンピュータだ。製品自体は2013初夏に発表されたものだが、IFA会場近辺で実機が展示されているのを確認した。
利用シーンには家族共用あるいは子ども用などが想定される。子ども用機能として、管理者(親)が必要に応じてリモート操作で利用制限をかけられる機能なども用意する。使い方を限定できる特長とともに、インターネット機能/Androidアプリが使えるお手軽マシンとしての用途を想定しているようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.