超弩級の最強カスタム機「MASTERPIECE i1560PA1」で未体験ゾーンに突入せよ!!お値段は約60万円(1/2 ページ)

» 2013年10月11日 17時30分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

BTOメニューで1度は試す「最強カスタム構成」の実機がここに降臨!!

MASTERPIECE i1560PA1

 マウスコンピューターがG-Tuneブランドで展開するフラッグシップ機「MASTERPIECE i1560PA1」は、6コアの最新CPU「Core i7-4960X」と、最高の3Dパフォーマンスを誇るGPU「GeForce GTX TITAN」搭載グラフィックスカードを2枚、そしてRAID 0構成のSSDを搭載したマシンだ。

 自作PCユーザーであれば、その時代における最高の性能の製品を1度は体感してみたいと思うところだが、それをリアルに製品化してしまったのがこのモデルである。実際問題、価格も夢のような57万円9600円からと、簡単にゲットできるものではない。しかし、自分の手元にあるPCと比べて、パフォーマンスがどれほど違うのか、知りたいところではないだろうか。

 ケースはMASTERPIECEシリーズでおなじみのアビー製特注モデルを引き続き採用する。フルタワー筐体をベースに、吸気を強化しており、フロントにはパンチング加工が施されている。ブラックを基調としながらエッジに赤いアルマイト(カスタマイズではPCとしては珍しいパープルも選択できる)を加えた精悍なイメージだ。標準構成では余りあるストレージスペースも、トレイ式ベイの採用など、購入後の拡張性や利便性を追求した、マウスコンピューターらしいノウハウが生かされている。

 それでは早速、内部を詳しく見てみよう。まずCPU周辺を見ると、評価機にはサイドフロータイプの空冷クーラーであるCooler Master製「Hyper 212 EVO」が採用されていた。ファンは片側の12センチ角1基のみで、冷却性能的には必要十分といったあたりだろう。高負荷時にはやはり動作音が気になるものの、クーラーはBTOにも対応しており、1つ上位のオプションとして水冷CPUクーラーも選択できる。

 搭載されているCPUは、Core i7-4960Xで、LGA 2011としては最新かつ最上位。そしてIvy Bridgeアーキテクチャを採用し、22ナノメートルプロセスで製造されている。コアレイアウトは、6コア、Hyper Threadingにより12スレッドの同時実行が可能だ。動作クロックは3.6GHz、Turbo Boostにより、最大4GHz駆動まで高められる。TDPは130ワット。コンシューマー向けのIntel製CPUとしては現行で最大のTDPである。メモリは8Gバイト×4本で計32Gバイト搭載されている。動作モードはDDR3-1866(PC3-14900)で、Core i7-4960Xがサポートする最大クロックで駆動する。

LGA 2011のCore i7で最新かつ最上位のCore i7-4960Xを搭載。6コア/12スレッドで処理でき、シングルスレッド時もTurbo Boostにより4GHzという高クロック動作で処理を行う(画面=左)。メモリはDDR3-1866の8Gバイト×4枚構成だ(画面=右)

 CPU周辺部の下には2本のグラフィックスカードが見える。これがGeForce GTX TITANだ。カードのデザインはリファレンスデザインそのままであるが、そもそもGeForce GTX TITANにはオリジナルクーラー装着モデルが存在しない。コアクロックは837MHz、Boostクロックは876MHz、メモリは6.008GHzと定格仕様だ。

 ただしこれが2枚でSLI動作すると、とてつもない3Dパフォーマンスを発揮する。ちなみに、NVIDIA的には消費電力と発熱を抑えたというが、さすがにこのクラスのグラフィックスカードを搭載するとケース内での熱処理が課題となる。この点、MASTERPIECE i1560PA1は、オリジナルケースの広い内部空間で熱を拡散できるのはもちろん、グラフィックスカードの直前にGPUのための12センチファンをレイアウトしており、ベンチマーク直後でもグラフィックスカードがよく冷えていた。

GeForce GTX TITANでSLI構成を組んだ超弩級の構成だ。出力1200ワットの80 PLUS GOLD電源を搭載する(写真=左)。本体前面からグラフィックスカードに直接空気を送る12センチファンを搭載。下段にレイアウトされるシャドウベイは工具なしで着脱でき、HDDの増設などが簡単に行える(写真=右)

GPU-Zの画面。コアクロックは837MHz、Boost時に876MHzで動作する(画面=左)。東芝製SSD「HG5d」512Gバイトモデル×2台をシステム用としてRAID 0アレイ化。システムストレージはGバイト/秒クラスの転送速度を実現する。一方、データ用にはこれと別にSeagate製のST2000DM001(2Tバイト)を搭載している(画面=右)

Windowsエクスペリエンスインデックスの画面。最低スコアがなんと8.4。オール8以上というすさまじいスコアでまとまっている(画面=左)。CrystalDiskMarkでシステムドライブの性能をチェック。1Gバイト/秒に迫る圧倒的な転送速度を実現している(画面=右)

 これらを動作させるため、出力1200ワット、高効率な80PLUS Gold電源が搭載されている。CPUが130W、GeForce GTX TITANが1基あたり250WというTDPであるので、これを足しておよそ2倍の出力ということは、高負荷時、電源の最も高効率な出力範囲で用いることとなる。

本体前面/背面/左側面

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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