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ビジネスPC「ThinkPad」新モデル一挙8シリーズ──“3K出力”対応のT、“着脱Wバッテリー仕様”のXなど2013年PC秋冬モデル(1/2 ページ)

» 2013年10月16日 13時30分 公開
[ITmedia]

ThinkPad/Centre/Visionシリーズの特徴

ラインアップ

  • 12.5型の主力ビジネスモバイル「ThinkPad X240
  • 14/15型のプレミアムノート「ThinkPad T440p/T540p
  • 超高解像度表示対応ワークステーション「ThinkPad W540
  • 企業向けの14/15型メインストリームノート「ThinkPad L440/L540
  • SMB向けの14/15型メインストリームノート「ThinkPad E440/E540
  • ワイヤレス接続/USB接続対応のサブディスプレイ「ThinkVision LT1423pモバイルモニター」
  • アスペクト比21:9の超ワイドディスプレイ「ThinkVision LT2934z」
  • OneLink機能付きディスプレイ「ThinkVision LT2223d」
  • デスクトップ「ThinkCentre M73 SFF/Tiny/Mini Tower」

ハードウェア

  • ThinkPad X240」をデザインチェンジ、Wバッテリー(1つ着脱可能)+Dock対応
  • ThinkPad X240」にフルHD/フルHDタッチのオプションを用意(2013年年末〜年明け以降を予定)
  • 「ThinkPad」各シリーズに第4世代Coreを搭載
  • ThinkPad T440p/T540p」に外部GPU(GeForce GT 730M)搭載可
  • 15型「ThinkPad T540p」にテンキーを実装
  • ThinkPad T440p」は、フルHD出力までのオプションあり
  • ThinkPad T540p」「ThinkPad W540」は、3K(2880×1620ドット)出力までのオプションあり
  • ThinkPad W540」は、外部GPUにQuadro K2100Kなどを搭載可
  • ThinkPad W540」にThunderbolt搭載のオプションあり
  • ThinkPad L440/L540」はvPro対応
  • ThinkPad E440/E540」に外部GPU(GeForce GT 740Mなど)搭載オプション
  • ThinkPad E440/E540」に、新拡張インタフェース「OneLink」採用
  • バッテリー/USB動作するモバイルディスプレイ「ThinkVision LT1423p」を新規投入
  • 「ThinkVision LT1423p」は13.3型1600×900ドットIPS液晶+タッチパネルを搭載
  • 「ThinkVision LT1423p ワイヤレスモデル」はバッテリー内蔵、5GHz帯Wi-Fi通信で使用可能
  • 「ThinkVision LT1423p USBモデル」はUSB 3.0接続で使用可能


 レノボ・ジャパンは10月16日、ビジネスPC「ThinkPad」シリーズ全8シリーズ、およびビジネスデスクトップ「ThinkCentre」、ディスプレイ製品「ThinkVision」の新モデルを一挙発表。2013年10月16日より法人向けモデル、2013年10月下旬より同社直販サイト「レノボ・ショッピング」で順次販売を開始する。

 ThinkPadシリーズのラインアップは、メインストリームの「L440・540E440・540」、主力モバイル「X240」、プレミアムノート「T440p/T540p」、ワークステーション「W540」の全8シリーズ。Xシリーズは12.5型ワイド、L・E・Tシリーズの4xx番台は14型ワイド、同じく5xx番台は15型ワイドの液晶ディスプレイを採用する。

バッテリー着脱+Dock対応、フルHDも選択可能な12.5型モバイル「ThinkPad X240」

ThinkPad X240 ThinkPad X240

 「ThinkPad X240」は、ThinkPadシリーズにおいて企業導入例が約5割を占め、主力と位置付けるXシリーズの新モデル。2013年7月、一足先に登場したスリム・軽量モデル「ThinkPad X240s」と同様にPCシステムを開発コード名:Haswellこと第4世代Coreプロセッサー・ファミリーに一新し、20ミリ厚でモバイル運用も可能とする薄型ボディと、さらなる省電力化・長時間動作を実現した。X240sとは「ボディの素材」「バッテリーの着脱・ホットスワップに対応」「ThinkPad Dock対応」などの違いがあり、より薄型・軽量を推進するX240sに対し、バッテリー着脱機構やインタフェース拡張のためのDock接続、スマートカード認証オプションといった業務シーンにニーズのある機能を実装する。

 主な仕様は、12.5型ワイドの液晶ディスプレイ、vPro対応Core i7/Core i5、CPU内蔵グラフィックス(HD Graphics 4600)、最大8Gバイトのメインメモリ、最大1TバイトHDD/同512GバイトSSDのストレージなど、BTOメニューよりカスタマイズが可能。ディスプレイはノングレア表面の1366×768ドットTNを基準に、1366×768ドットIPS、1366×768ドットIPS+タッチパネル、1920×1080ドットIPS、1920×1980ドットIPS+タッチパネルと豊富な選択肢を用意する。フルHDのオプションは、X240sと同様に2013年年末〜2014年初頭に加える予定とする。

 主なインタフェースはUSB 3.0×2(うち1つはパワーオフ充電対応)、ギガビット有線LAN、Mini DisplayPort出力(オーディオ付き)×1、アナログRGB出力×1など。別途、802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN(Intel Wireless-AC 7260)、Bluetooth 4.0、4in1メディアカードリーダー、キーボードバックライト、NFC、スマートカードリーダー、720p Webカメラ、ThinkPad Dockコネクタなどの有無/仕様をBTOメニューより選択できる。本体重量は約1.4キロ(SSD/3+3セルバッテリー仕様の場合)。バッテリーは本体に内蔵する3セルと着脱可能な3セル(標準)のWバッテリー使用で、うち1つを着脱/ホットスワップに可能。内蔵3セル+着脱6セルの長時間動作構成の仕様も用意する。

 価格は14万5000円前後から。2013年10月下旬より直販サイトなどで販売を開始する。

ディスプレイオプション ThinkPad X240 ThinkPad X240s
1366×768
(TN)
1366×768タッチ
(TN)
1366×768
(IPS)
1366×768タッチ
(IPS)
1600×900
(TN)
1600×900タッチ
(TN)
1920×1080
(TN)
1920×1080タッチ
(TN)
1920×1080
(IPS)
○* ○*
1920×1080タッチ
(IPS)
○* ○*
2880×1620
(*:フルHDタッチは2013年年末〜2014年初頭登場予定)

高解像度“3K”出力対応構成も選べるプレミアムノート「ThinkPad T440p/T540p」

 外部GPUの選択も可能とするハイパフォーマンス志向のプレミアムノート「ThinkPad T」シリーズは、Haswell世代のクアッドコアCore i7+GeForce GT 730Mの外部GPU構成とするハイパフォーマンス志向のPCシステムに、T440pは14型で最大1920×1080ドット、T550pは15型で最大2880×1620ドット表示の高解像度ディスプレイを組み合わせられる。

ThinkPad T440pThinkPad T540p フルHDまで選択できる14型サイズの「ThinkPad T440p」、“3K”まで選択できる15型サイズの「ThinkPad T540p」

 主な仕様はvPro対応第4世代Core i7/Core i5、GeForce GT 730M/CPU内蔵グラフィックス、最大16Gバイトのメインメモリ、最大1TバイトHDDか512GバイトSSD、DVDスーパーマルチドライブなど。バッテリーはT440pが3セル+交換可能な6セル/9セルタイプ、T540pが同じく交換可能な9セルタイプに対応(駆動時間は後報)。インタフェースはUSB 3.0×4(うち1つはパワーオフ充電対応)、ギガビット有線LAN、Mini DisplayPort、アナログRGB、ThinkPad Dockコネクタ、4in1メモリカードスロット、720p Webカメラ(オプション)、スマートカードリーダー(オプション)、NFC(オプション)など。

 本体サイズはT440pが335(幅)×229.1(奥行き)×27.9〜32.9(厚さ)ミリ、重量は約2.14キロから、T540pはT540pは376.6(幅)×248.1(奥行き)×27.9〜29.5(厚さ)ミリ、重量は約2.5キロ前後。価格はT440pが12万1000円前後から、T540pは11月公開予定。発売はT440pが2013年10月下旬より、T540pは2013年11月を予定する。

ディスプレイオプション ThinkPad T440p ThinkPad T540p ThinkPad T440s
1366×768
(TN)
1366×768タッチ
(TN)
1366×768
(IPS)
1366×768タッチ
(IPS)
1600×900
(TN)
1600×900タッチ
(TN)
1920×1080
(TN)
1920×1080タッチ
(TN)
1920×1080
(IPS)
1920×1080タッチ
(IPS)
2880×1620

“3K”出力+Quadro構成の高性能ワークステーション「ThinkPad W540」

ThinkPad W540 OpenGLグラフィックスカードを選択できるワークステーション「ThinkPad W540」

 ワークステーション「ThinkPad W540」シリーズは、設計・製造業務やクリエイティブ業務従事者を対象にしたプロフェッショナル向けハイパワーモデルとして展開する。基本設計は15型ThinkPad T540pをベースに、インタフェースにThunderboltを新設、外部グラフィックスとしてQuadro K2100MないしQuadoro K1100Mを搭載でき、さらに最大32Gバイトのメインメモリを実装できる。ディスプレイは1920×1080ドット、あるいは2880×1620ドット(3K)の高解像度ディスプレイ(ノングレア)を選択可能だ。

 主な仕様は第4世代Core i7/Core i5、Quadro K2100M/CPU内蔵グラフィックス、最大32Gバイトのメインメモリ、最大1TバイトHDDか512GバイトSSD、DVDスーパーマルチドライブなど。インタフェースはThunderbolt×1、USB 3.0×2、USB 2.0×2(うち1つはパワーオフ充電対応)、ギガビット有線LAN、Mini DisplayPort、アナログRGB、4in1メモリカードスロット、スマートカードリーダー、ExpressCard/34×1(オプション)、720p Webカメラ(オプション)、NFC(オプション)、ThinkPad Dockコネクタ(オプション)など。本体サイズは376.6(幅)×248.1(奥行き)×27.9〜29.5(厚さ)ミリ(フルHDディスプレイ搭載時)。重量およびバッテリー動作時間の仕様、想定価格、発売時期は2013年11月に公開する予定とする。

ディスプレイオプション ThinkPad TW540
1366×768
(TN)
1366×768タッチ
(TN)
1366×768
(IPS)
1366×768タッチ
(IPS)
1600×900
(TN)
1600×900タッチ
(TN)
1920×1080
(TN)
1920×1080タッチ
(TN)
1920×1080
(IPS)
1920×1080タッチ
(IPS)
2880×1620

vPro構成に対応した14型・15型サイズの企業向けメインストリーム「ThinkPad L440/L540」

ThinkPad L440 企業向けメインストリームに位置付ける14型「ThinkPad L440」(写真)と15型「ThinkPad L540」

 IT専任管理者を置く企業向けのメインストリームノートは「ThinkPad L440/L540」をラインアップ。14型サイズと15型サイズの2種類で展開する。vPro対応の第4世代Coreプロセッサーのパフォーマンス、アナログRGB出力、有線LAN端子、テンキー(L540)、ThinkPad Dockコネクタなどオフィス業務にニーズのある機能、そして比較的低価格とするコストパフォーマンスのよさを訴求する。

 主な仕様は第4世代Core i7/Core i5/Core i3、最大16Gバイトのメインメモリ、最大1TバイトHDDか512GバイトSSD、DVDスーパーマルチドライブなど。ディスプレイおよびグラフィックス仕様はL440が1366×768ドットか1600×900ドット(およびGeForce GT 720M)、L540が1366×768ドットか1920×1080ドット(CPU統合グラフィックスのみ)より選択できる。

 インタフェースはUSB 3.0×1(パワーオフ充電対応)、USB 2.0×3、ギガビット有線LAN、Mini DisplayPort出力、アナログRGB出力、4in1メモリカードスロット、スマートカードリーダー、ExpressCard/54×1、キーボードバックライト、720p Webカメラ(オプション)、NFC(オプション)、ThinkPad Dockコネクタ(オプション)など。本体サイズはL440が344(幅)×239(奥行き)×31(厚さ)ミリ、重量は約2.25キロ(HDディスプレイ搭載時)、L540が377(幅)×247(奥行き)×31(厚さ)ミリ、重量は約2.58キロ(HDディスプレイ搭載時)。価格はL540が8万6000円前後から。2013年10月16日より順次発売する。

ディスプレイオプション ThinkPad L440 L540 E440 E540
1366×768
(TN)
1366×768タッチ
(TN)
1366×768
(IPS)
1366×768タッチ
(IPS)
1600×900
(TN)
1600×900タッチ
(TN)
1920×1080
(TN)
1920×1080タッチ
(TN)
1920×1080
(IPS)
1920×1080タッチ
(IPS)
2880×1620

新I/F「OneLink」を採用、SOHO・SMB層向けのメインストリームモデル「ThinkPad E440/E540」

 IT専任者が存在する企業向けのThinkPad Lシリーズに対し、「ThinkPad E440/E540」は中小規模企業(SMB)やSOHOのビジネス層に向けた構成となるメインストリームノートPC。従来までThinkPad Edgeラインで展開していたシリーズをこのシリーズ名に統合した。

ThinkPad E440ThinkPad E540 SMB向けメインストリーム「ThinkPad E440」(写真)と15型「ThinkPad E540」。カラーバリエーションにあざやかなレッドを採用したオプションも用意する

 ラインアップは14型サイズのE440と15型サイズのE540の2種類。E440は1366×768ドット表示のグレア/ノングレア表面、1600×900ドットノングレアそしてタッチパネルの有無、E540は1366×768ドットノングレア、1920×1080ドット+タッチパネルといった豊富なディスプレイオプションがある。このほか、Core i7からCeleron、CPU内蔵からGeForce GT 740Mのグラフィックス仕様、最大16Gバイトのメインメモリ、1TバイトHDDか128GバイトSSDなど、導入オフィスの予算やニーズに応じたオプションも用意する。

 また、レノボ独自の拡張インタフェース「OneLink」をThinkPadシリーズとしてはじめて搭載する。OneLinkは、レノボ・ジャパンの各シリーズ(および、NEC レノボ・ジャパングループとして展開するNECパーソナルコンピュータ LaVieの一部シリーズ)で共通仕様とした角形DC入力端子(電源)とDisplayPort+USBの技術を応用した並列型複合端子で構成するインタフェース。ディスプレイ出力+USB端子を拡張するインタフェース拡張オプション「ThinkPad OneLinkドック」やOneLink接続対応の21.5型液晶ディスプレイ「ThinkVision LT2223d OneLink」などとともに、PCとは電源とディスプレイ+USB接続をケーブル1本のみで接続できる容易さを提案し、マルチディスプレイや周辺機器を使用するオフィスデスクでの利便性を高める。

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