近畿大学は10月28日、人間の呼吸でマウス操作を行える装置「呼気マウス」を生物理工学部の人間工学科人間支援ロボット研究室が開発したと発表した。呼気で左右クリックが行えるほか、カーソルを上下左右方向に動かせる。
この呼気マウスは、重度の障害者がPCで入力操作をするための装置だ。呼吸の種類(呼気/吸気)や呼気量をセンサーで測定し、入力操作に変換する。カーソル移動は息の強弱と吸う、吹くの組み合わせで、左右クリックは短く強く吸う、吹くで操作できるという。
呼気マウスを使用することで、上肢の機能が著しく低下した重度の障がい者が、テキストの表示や、SNSを通じて他者とのコミュニケーションが図れ、生活の質が向上するとしている。
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