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「Surface Pro 2」――Microsoft純正Windows 8.1タブレットの新旧モデルを徹底検証最新タブレット速攻レビュー(特大版)(5/6 ページ)

» 2013年11月27日 06時00分 公開

実力テスト(2):進化したバッテリー駆動時間、静粛性、放熱性

液晶ディスプレイ表示品質テスト

 液晶ディスプレイの表示も計測したところ、新旧モデルで同じ傾向だった。ガンマ補正カーブはどちらも整っており、階調再現性は高い。色温度はSurface Pro 2が約7300K、Surface Proが約7700Kと、いずれも業界標準のsRGB(6500K)より色温度が少し高かった。色域はsRGBより意外に狭く、モバイルPC、タブレットとして凡庸な発色といえる。

 ただし、最大輝度とコントラストはどちらも高く、表示の精細さも約208ppiとなかなかのものだ。広色域で高精細の液晶ディスプレイ搭載機と見比べなければ、表示品質はさほど気にならないだろう。

i1 Proで液晶ディスプレイの表示を計測。左がSurface Pro 2、右がSurface Proのガンマ補正カーブ。どちらもRGBの各線がほとんど重なって直線を描いており、階調再現性は優秀だ。Surface Pro 2は中間階調から明部でわずかに青が上に補正された(つまり表示が少し黄色に寄っている)が、ほぼ問題ないレベルだ
i1 Proで作成したICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで読み込み色域を確認。左がSurface Pro 2、右がSurface Proで再現できる色の範囲だ。どちらもsRGB(下に敷いたグレーの領域)に比べて、色域は狭い

バッテリー駆動時間テスト

BBench 1.01によるバッテリー駆動時間テストの結果

 内蔵バッテリーの容量は新旧モデルとも42ワットアワーと同じだ。ただし、Surface Pro 2は第4世代Coreの採用により、Surface Proから最大75%もバッテリー駆動時間を延ばしたという。

 実際にWebブラウザと文字入力を想定したBBenchでバッテリー駆動時間を計測したところ、輝度40%固定の設定ではSurface Pro 2が9時間20分、Surface Proが5時間2分と、85%も駆動時間が長い結果となった。

 しかし、輝度40%固定の設定では明らかにSurface Pro 2のほうが液晶ディスプレイが暗いため、その差がテスト結果に大きく影響していると考えられる。そこで明るさが同程度になる輝度100%固定の設定で再テストしたところ、Surface Pro 2が6時間33分、Surface Proが4時間44分となった。差は縮んだが、それでもSurface Pro 2の駆動時間が38%も長い。

 ちなみに、タイプカバー2を装着した状態でも同様にテストしたが、タイプカバー2に給電するぶん、駆動時間は短い結果となった。外出中にバッテリー切れが不安になった場合、キーボードカバーを外すことで、少しくらいは駆動時間を延長できるだろう。

動作音、発熱テスト

騒音テストの結果

 Surface 2はTDP(熱設計電力)が15ワットのCore i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、Surface 2はTDPが17ワットのCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)を搭載する。薄型軽量タブレット向けのAtom Z3000シリーズやAMR系プロセッサと異なり、TDPは桁違いなのでボディには2つのファンを内蔵し、しっかり空冷して性能を確保している。今回は段階的に負荷をかけながら、動作音とボディ表面温度を計測した(室温は23度)。

 2つのファンと聞くと騒々しいと思うかもしれないが、いい意味で予想を裏切られた。アイドル時やYouTubeでのSD動画再生時など負荷の低い状態では、上面に耳を近づけると、かすかにファンの「サー」という回転音が聞こえる程度で、使用中にファンの存在を意識することはない。さすがに高負荷の状態ではファンが高速回転するが、Surface Pro 2はSurface Proより騒音レベルが低かった。

 ボディの表面温度についても、Surface Pro 2のほうが全体的に発熱しにくい。低負荷の状態では、Surface Pro 2はほんのり温かい程度、Surface Proは熱くて不快なほどではないが発熱を感じる。高負荷の状態では、Surface Pro 2は左手で持つと裏側が温かい程度、Surface Proは裏側中央から上が高温になった。

 総じてSurface 2の放熱機構は、前述の優れたデザインも相まってデキがよく、通常の利用シーンで騒音や発熱が問題になるシーンは少ないだろう。

低負荷(YouTubeでSD動画を連続再生)でのボディ表面温度(グラフ=左)。高負荷(3DMark ICE Storm Extremeを連続実行)でのボディ表面温度(グラフ=右)

ベンチマークテストの概要

■液晶ディスプレイ表示品質テスト

  • i1Pro+i1Profilerでディスプレイの表示を実測し、ガンマ補正カーブを抜粋
  • i1Proが生成したICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで表示し、色域をsRGB(薄いグレーで重ねた領域)と比較

※液晶ディスプレイは1時間以上オンにし、表示を安定させた状態で中央付近を測定

■バッテリー駆動時間テスト

  • BBench 1.01(Webブラウズと文字入力)

※電源プラン「バランス」+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測。ディスプレイ輝度40%(タブレット単体)、輝度100%(タブレット単体)、輝度100%(タイプカバー2装着)の3パターンで計測

■騒音テスト

  • 騒音計で実測(本体から手前5センチ、暗騒音31.5デシベル、室温23度)

※アイドル(30分間)、WebブラウザでYouTubeのSD動画を連続再生(30分間)、3DMark/ICE Storm Extremeを連続実行(30分間)の3段階で計測。タブレット単体で画面を上にして置いた状態(キーボードカバーなし)

■発熱テスト

  • 放射温度計でボディ表面温度を実測(室温23度)

※WebブラウザでYouTubeのSD動画を連続再生(30分間)、3DMark/ICE Storm Extremeを連続実行(30分間)の2段階で計測。計測値は正面と背面それぞれ9分割した最高温度の部分。タブレット単体で画面を上にして置いた状態(キーボードカバーなし)


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