ASUSTeK Computerは、International CES 2014において会場近くのホテルに報道関係者向けのプライベートスイーツを設け、今後投入予定の製品などを公開した。
PC DIY市場向け製品としては、SATA3に変わる次世代ストレージ規格「SATA Express」に対応したIntel Z87マザーボード「Z87-Deluxe/SATA Express」を公開。同製品は、現行のZ87-DELUXEをベースにSATA Expressポートを2つ搭載したモデルとなる。
SATA Expressは、ストレージとのインタフェースにPCI Expressを採用することで、現行規格SATA 3.0の6Gbps(実効約600Mバイト/秒)を上回る帯域を実現するもの。SATAなどのストレージ規格の標準化団体であるSATA-IOでは、同規格でPCI Express 3.0をサポートし、x1接続で2.5Gbps/5Gbps/8Gbps(片方向)、x2接続で5Gbps/10Gbps/16Gbpsの帯域を実現する。また、コネクタ形状をみても分かるとおり、既存のSATA3との互換性も保たれる。
このほか、昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2013で披露された液冷・空冷ハイブリッド型高性能グラフィックスカード「Poseidon」の製品版として、GPUにNVIDIA GeForce GTX 780を搭載する「Poseidon GTX 780 Platinum」や、5.25インチベイ2スロット分を使って、オーバークロック設定や、ゲームプレイ画面を即座に隠す「エスケープ」ボタンなどを備えたアクセサリ「ROG Front Base」なども披露された。
一方、デスクトップ製品としては、世界初のNFC対応デスクトップPC「M70」を公開。同製品は、Qiによるスマートフォンの充電だけでなく、Windows 8のログインや、好きなアプリケーションをあらかじめ登録しておいて、NFCデバイスでアプリの起動ができるQuick Launch機能、NFC対応スマートフォン内の写真を同製品にバックアップするPhoto Express機能などもサポートされる。
CPUには第4世代Core i7-4770を採用し、グラフィックスカードとしてNVIDIAのGeForce GTX 650を搭載。メモリ16Gバイト、ストレージとして128GバイトのSSDと2TバイトのHDDという構成をとる。また、本体内にUPS(無停電電源)機能も搭載しているという。
また、CES 2014にあわせて発表されたWindows 8.1搭載タブレット「ASUS VivoTab Note 8(M80TA)」も披露された。同製品は、SoCにBayTrai-Tを採用し、メモリ2Gバイト、32Gバイトまたは64Gバイトのストレージ、800×1280ピクセル表示の8インチIPS液晶を採用する。
フロントに120万画素、背面に500万画素のカメラを備え、ワコム製のデジタイザを採用することで1000段階の筆圧感知に対応する。本体サイズは200(幅)×133(奥行き)×10(高さ)ミリで、重さは380グラムと、片手で持ちながら、スタイラスペンによる操作が容易なサイズになっていると、同社関係者はアピールする。
米国における価格は32Gバイトモデルが299ドルで、今年第1四半期末〜第2四半期前半の市場投入を計画している。なお、同製品の米国モデルにはMicrosoft Office Home、または同Studentもバンドルするという。
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