海外プリペイドSIM導入マニュアル──「ラスベガスLTE+メキシコ・ティファナ 2014年」編「アメリカ+AT&Tで使う」海外定額データ通信(1/3 ページ)

» 2014年01月31日 17時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

5Gバイトまで50ドル、AT&TのプリペイドLTEデータプランを使ってみた

 世界でも有数の大規模家電展示会であるInternational CES。会期中のアメリカ・ラスベガスは世界中から関係者が集まるため、例年、ホテルの無線LANインターネットサービスは“混雑しすぎ”で用をなさなくなる。このため、自分専用のモバイルデータ通信環境の確保が必須だ。

photophoto 自前の通信環境確保が必須となるCES期間中のラスベガス。会期前日のプレスデーやFry's訪問はSDXバスが便利

 アメリカでは過去にClearのWiMAXサービスVirgin MobileVerizonのLTEサービスをプリペイドで利用してきたが、2014年の今回はAT&TのLTEサービスが格段に使いやすくなっていた。

 これまで、AT&TのLTEサービスは海外渡航者として利用しにくく、ポータブルルータも単体入手が難しいと認識していた。しかし今回は家電量販店のBestBuy、Fry'sのどちらにも普通に製品が販売されるようになっており、価格も99USドル(日本円換算約1万122円 2014年1月30日時点、以下同)とまあ悪くない価格で売られるようになったのにはおどろいた。渡米が年に数回ある人なら、次回はプリペイドSIMカードだけ購入/あるいは前回のものを流用して残高をオンラインで追加すれば使えるようになる。こちらはAT&TのLTE周波数に対応したスマートフォンやルータをすでに所持している人も同様だ。AT&TのプリペイドSIMカードは現在、「LTE専用」というたぐいのものはなく、SIMカードだけ入手すればあとはオンラインでプランを自由に申請できる。

photophoto Uniteは、BestBuyでは品薄だったがFry'sに大量に在庫があった。AT&TのWebサイトではポストペイド向けのみだったが、現地の家電量販店では普通にプリペイド製品として売っていた

 というわけで今回はAT&Tがプリペイド製品として用意するルータセット「AT&T Unite 4G Prepaid Mobile Hotspot」(以下Unite)を購入した。価格は99USドル(約1万122円)で、プリペイドSIMカードが本体にあらかじめ入れられている。製品購入後、PCにてオンラインでユーザー登録とデータプランの申請を行うと事前準備は完了だ。

 データ通信プランは30日間5Gバイトまで/50USドル(約5112円)と、7日間250Mバイトまで/15USドル(約1533円)の2種類。上限通信量に達しても1Gバイト分/10USドル(1022円)で追加購入が可能だ。ちなみに、プランは後から(オンラインでは)変更できないので、最初はどちらにするか十分考えてから選択してほしい。料金は月単位にて、毎月定期的にプリペイド残高から引かれる仕組みだが、残高が足りなければ(当然だが)料金は引かれず更新もなされない。アカウントは3カ月間保持され、この期間内に再度アメリカへ訪れるなら、改めて50USドル分をチャージすれば利用を再開できるようになる(ちなみに、AT&Tは100USドル(約1万223円)分をチャージするとその有効期限が1年に延長される)。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年06月14日 更新
  1. 2015〜2017年に発売された富士通製デスクトップPCで「Windows Update」後に起動できない事象 大塚商会 (2025年06月13日)
  2. Easy Anti-Cheatを組み込んだ「Windows 11(バージョン24H2)」PCに6月更新を適用すると突然再起動する恐れ 差し替えの“不定期更新”を配信 (2025年06月12日)
  3. バイト代を握りしめて通ったアキバ、「1円PC」全盛期の販売員時代──そんなITライターのPC遍歴 (2025年06月12日)
  4. サンディスク2025年本命となるSSDが登場! PCIe 5.0対応の「WD_BLACK SN8100」を試してみた (2025年06月12日)
  5. 700円で買えるダイソーの「カチカチ音がしないワイヤレス静音マウス」が意外と優秀だったが気になるところも (2025年06月13日)
  6. 1.5万円切りのコスパ良しスマートウォッチ「Amazfit Bip 6」を開封レビュー! (2025年06月11日)
  7. ついにApple全デバイスが同じ操作体系に 共通の“皮膚”と“神経”を取り入れて新たな時代へ踏み出したApple (2025年06月11日)
  8. AMDが「Instinct MI350シリーズ」を2025年第3四半期に出荷開始 275台以上のラックシステムを2030年までに“1台”にまとめる計画も (2025年06月13日)
  9. MINISFORUM、直販サイト5周年で値引きキャンペーン 最大40%オフ、「A1 X1 PRO」は約4.7万円引き (2025年06月13日)
  10. 最大毎秒1万4900MBの転送速度!――高速SSD「WD_BLACK SN8100」が登場 (2025年06月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー