東芝グループ傘下となったOCZ Storage Solutions初の製品となるVertex 460だが、普及価格帯に優れたパフォーマンスをもたらす製品となりそうだ。しかし、米国での市場価格で比較すれば、競合となるSamsungの840 Evoや、そのほかの製品よりも、若干割高であるのも確かだ。
同社はその分、環境移行ソフト「Acronis True Image」用のライセンスキーなどが付属するため55ドル分の付加価値があるとアピールするが、やはり、そこはファームウェア更新によるパフォーマンスアップなどで応えてほしいところではある。
その一方で、2013年12月上旬に、東芝への資産売却交渉が本格化し、1月21日(日本時間1月22日)に、東芝グループ傘下入りの発表と同時にアナウンスされた本製品は、まだまだ、東芝製フラッシュメモリへの最適化や改良の余地が残されているはずだ。さらに今後は、Indilinx製コントローラも東芝製NANDへの最適化が図られることも期待される。その意味で、わずか1カ月という短期間で、普及価格帯製品に東芝製NANDフラッシュのよさを生かせたことは十分に評価できよう。
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