まずはComviqのプリペイドSIMカードを試そう。USBモデムセットは、3G対応モデルはあるがLTE対応機器はまだのようだ。LTE対応機器(スマホ、ルータ、タブレットなど)はSIMロックフリー機器などを適当に自身で準備しておいてほしい。
今回は、いつも持参するはずのLTE対応のSIMロックフリールータを忘れたので……SIMロックフリーのLTEスマートフォンで代用する。こちら、プリペイドSIMサービスは初期開通(アクティベーション)作業として電話発信する必要があるので、ルータ単体で使うにしても別途SIMロックフリー携帯電話かスマートフォンは必要だ。ま、アクティベーション程度は購入した店のスタッフに頼めばやってくれるかもしれない。参考までに、今回使用したSamsung「GALAXY Note3 LTE香港版」はFDD-LTEの800M/850M/900M/1800M/2100M/2600MHz帯に対応する端末のため、Comviqが展開するLTEサービスはもちろん利用できる。
さて、Comviqにはプランがいくつもあること、さらにデータ通信に有利なプランも2種類あるので、詳細を聞けないコンビニではなく、念のためTele2の店舗で購入した。データ通信が割安に利用できるのは「Comviq Kompis」プラン。プランの詳細はComviqのサービスサイト(スウェーデン語表記)で確認できる
「Kompis 75kr」がデータ通信量200Mバイトまで75クローナ(日本円換算約1182円 2014年2月25日現在、以下同)/1カ月有効、「Kompis 95kr」は1Gバイトまで95クローナ(約1497円)/1カ月有効となる。このプランは音声通話もできるので、SIMロックフリーのスマートフォンとも相性はよい。
店舗では、スタッフに「Comviq/プリペイドSIM/Kompis 95kr」と適当に書いたメモを見せて欲しい製品名を伝えると、レジ操作ののち、すぐにプリペイドSIMカードを渡してくれた。支払額は95クローナ。SIMカード製品は、そのものの代金もたいていは発生するのが一般的で、ComviqもSIMカード代金として本来は45クローナかかる。ただ今回はTele2の店舗で購入したためか、何か特典があったのかその分は加算されなかった。こちら、コンビニエンスストアなどではSIMカード分の代金も初期費として発生するので、できるだけ出費を抑えたいならTele2の店舗で買うのがよいかもしれない。
支払後、プリペイドSIMカードのパッケージと同時にレシートが渡される。そこに記載された固有の番号に発信して開通作業を行うわけだ。ふと捨ててしまわぬよう注意してほしい。番号は[*]で始まり、途中に[*]を含む番号があり、最後が[#]だ。開通作業はSIMカードを入れたスマートフォンの電源を入れ、電波をつかんだらこの番号を入力して電話発信するだけ。発信後、すぐに「Kompis 95krが開通されたよ」という旨の(スウェーデン語表記の)SMSが届けば完了だ。
Comviq KompisのAPN設定 | |
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APN | 4g.tele2.se |
ユーザー名 | (なし) |
パスワード | (なし) |
テザリングの使用制限もなかったので、ノートPCをスマホに無線LAN接続して使うのも問題ない。APNは右記載の通りだ。
旅行や出張など長くて1週間ほどの短期滞在であれば、1Gバイトまで/1カ月間のプランで困ることはあまりないだろうが、一応、これを使い切ったら1Gバイト/30日間分のプランを55クローナ(約866円)で追加できる。これにはSIMカードに残高を追加(チャージ)しなくてはならないが、こちらはコンビニエンスストアで「Comviq チャージを」と言えば残高追加のカードを販売してくれる。実物はカードではなく、前述したのと同じようにレシートに指定番号が印刷されたものが渡される。
残高追加は「*110*(レシート記載の番号)#」と電話発信するだけと比較的ラク。もちろん、Webサービスサイトよりクレジットカード払いでの手続きも可能だ。Comviqのトップページの上部ヘッダー右部「Tanka har!」→「Mitt nummer」欄にSIMカードの電話番号を入力し、ページ内容の指示従ってカード番号など必要項目を入力していく。表示はスウェーデン語のみだが、分からなければWeb翻訳サイトなどを駆使してトライしてほしい。
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