スウェーデンの首都、ストックホルムは「水の都」とも呼ばれており、大小合わせて14の島で成り立っている。スウェーデンは王国でもあるため、ストックホルム市内には王宮を中心に歴史ある建物も多い。市庁舎ではノーベル賞の晩さん会も開催されるという。また家具のIKEAの本拠であるとともに、北欧らしいシンプルなデザインかつカラフルな雑貨やステーショナリーなど、インテリア関係のショッピングに訪れるのも楽しい街だ。
2014年2月現在、日本からストックホルムへの直行便はない。このため、周辺国都市のヘルシンキやコペンハーゲン、あるいはロンドンやフランクフルトから入るのが一般的だ。市内は地下鉄やトラム、バスが走っており、公共交通の便はすこぶるよい。特に地下鉄の駅は各駅ごとに装飾が施されており、駅を見て回るだけでも観光気分に浸ることができる。
とはいえ、スウェーデンは税金が高い。また、ストックホルムのこれら交通機関は初乗りが500円弱とこれまた高い。乗り物で市内を移動するなら、24時間券や72時間券などを買って節約するのがおすすめだ。為替レートは1スウェーデンクローナが約15.8円(2014年2月現在)である。
スウェーデンでは4つの通信事業者が携帯電話サービスを行っている。地元スウェーデンのTeliaSonera(Telia)とTele2、お隣ノルウェーのTelenor、香港系のThree(3)だ。それぞれプリペイドSIMカードも販売しているが、特に購入しやすい事業者はTele2だ。Tele2のプリペイドは「Comviq」というブランドで販売されており、Tele2の店舗はもちろん、コンビニエンスストアや街中の売店でも広く売られている。ほとんどのコンビニでは、単にプリペイドSIMカードがほしいと伝えるとこのComviqを出してくるほどである。
各社はポストペイドでLTEサービスを行っているが、プリペイドでも利用できるのはこのComviqと、もう1つのTeliaの2社のみ。現時点、海外渡航者がスウェーデンでLTEの高速通信を手軽に使いたいならどちらかを選ぶのがよさそうである。
スウェーデンでは、プリペイドSIMの購入に身分証明書の提示は不要だ。通信事業者の店は繁華街に点在するほか、大きいショッピングモールに必ず入っている。ちなみにスウェーデン語でプリペイドは「Kontant」と表記する。お店などでこの表記を見たら、それはプリペイドSIMカードやプリペイド携帯のことを指すことがほとんどなので、1つ覚えておくとよいと思う。
スウェーデン通信事業者 | ネットワーク | 使用周波数帯 | プリペイド |
---|---|---|---|
Telia | LTE | 800M/1800M/2600MHz | ○ |
3G | 2100MHz | ○ | |
Tele2(Comviq) | LTE | 800M/900M/2600MHz | ○ |
3G | 2100MHz | ○ | |
Telenor | LTE | 800M/900M/2600MHz | ─ |
3G | 2100MHz | ○ | |
Three(3) | LTE | 800M/2600MHz | ─ |
3G | 2100MHz | ○ | |
2014年2月現在 |
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