「MDV-GZ7500X-M2」――Haswell RefreshとM.2 SSDで新世代の性能を今すぐ試せる万能メインストリームPC!注目PC速攻レビュー(1/2 ページ)

» 2014年05月26日 18時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
ココが「○」
・Haswell Refresh+9シリーズチップセットを採用
・M.2の高速SSD
ココが「×」
・静音性重視ならBTOで静音クーラーに追加投資が必要

最新の最上位CPU、最新規格のSSDを搭載したスタンダードモデル

MDV-GZ7500X-M2

 マウスコンピューターは、メインストリーム向けの「LUV MACHINES」シリーズと、その上に位置する「MDV ADVANCE」シリーズを展開している。今回評価する「MDV-GZ7500X-M2」は、後者のMDV ADVANCEで最新CPUとミドルレンジGPU、高効率電源を組み合わせたパフォーマンスモデルだ。

 CPUはHaswell RefreshとしてリリースされたばかりのCore i7-4790(3.6GHz/最大4GHz)。「K」ではない倍率固定のクアッドコアCPUだが、現時点では最高クロックであり、定格は3.6GHz、Turbo Boost時には4.0GHzまで到達する。

 マザーボードはIntel Z97チップセットを搭載するATXフォームファクタのモデル。MSI製で、ボード上のレイアウトを見るとZ97 GUARD-PROに似ているが、ヒートシンクがない点などは異なる。CPU-Z上からはマウスコンピューターの「Z97-S01」と表示され、カスタマイズモデルであると推測される。

Haswell Refresh「Core i7-4790」を搭載。定格で3.6GHz、Turbo Boost時で4GHzとなる、最も高クロックなLGA1150 Core i7だ(画面=左)。マザーボードはマウスコンピューターの「Z97-S01」(画面=右)

 メモリはPC3-12800の8Gバイト×2枚で16Gバイト。BTOオプションを見ても、4Gバイト×2枚という小容量な選択肢がないあたり、本製品のポジショニングが見えてくる。

メモリはDDR3-1600(PC3-12800)の8Gバイト×2。これが本モデルの最小容量(画面=左)。GPUはGeForce GTX 760。定格のモデルとなる(画面=右)

 グラフィックスカードはNVIDIA GeForce GTX 760搭載カードだ。リファレンスデザインのカードで、動作クロックも定格通り。ストレージは、Intel Z97マザーならではのM.2 SSDが組み合わされる。Cドライブに採用されているのは、256GバイトのPLEXTOR製「PX-G256M6e」。ソケット的にはM.2、内部的にはPCI Express Gen2 x2レーンで接続されるこのSSDは、シーケンシャルリードが770Mバイト/秒、同ライトが580Mバイト/秒と、SATA 6Gbps接続の論理帯域を上回る転送速度が得られる。

 あわせて、GドライブにはウェスタンデジタルのWD Blue「WD10EZEX」(1Tバイト、7200rpm)がSATA 6Gbpsで接続されている。

MDV-GZ7500X-M2の内部。CPUクーラーはトップフローだがリテールではない。グラフィックスカードはGeForce GTX 760のリファレンスデザインカード。ほか、中央付近にM.2 SSD、3.5インチベイにHDDが確認できる(写真=左)。CPUとPCI Express x16スロットの間にM.2スロットがあり、ここにM.2対応のPLEXTOR「PX-G256M6e」を搭載している(写真=右)

Cドライブには最新のM.2 SSDを搭載。ただし、CrystalDiskInfoから見るとSATA接続。後に紹介するCrystalDiskMarkの結果を見る限り、SATA接続ではなくPCI Express Gen2 x2接続であると思われる(画面=左)。データドライブとしてHDDを組み合わせるのが現在のトレンド。1Tバイトで容量もほどほど。WD Blueシリーズでパフォーマンスにも期待ができる(画面=右)

 ケースはMDV ADVANCE共通のものとなる。5インチベイは3段。電源LEDとストレージアクセスLEDは、5インチベイの下の少し凹んだ部分に、バーのような横長の形で実装されている。これが、PCで一般的な小さく丸いLEDとは違った印象を与える。その下にはフロントインタフェースがあり、USB 3.0×2、オーディオ入出力および、SD/microSDカードリーダーが利用できる。

3段の5インチベイを備えるミドルタワーケース。前面中段にはオーディオ入出力、USB 3.0およびカードリーダーを備える。ATXマザーボードに対応しており拡張スロットは7基。電源ユニットを下に配置するデザインで、背面には12センチ角サイズのケースファンを搭載していた

 フロントパネルはシンプルで、電源ボタンは上部にある。今回の評価機は標準モデルでフロントパネル下部はフラット形状だが、BTOではこの部分をスチールメッシュに変更することも可能だ。エアフローを向上させたい方は、メッシュへとアップグレードするとよいかもしれない。

 電源は80PLUS Silverの高効率タイプだ。無塗装のケーブル直付タイプなところは、コスト面での選択だろう。出力は500ワットと小さ目なので、標準の構成であれば問題ないが、グラフィックスカードをより上位のGPU搭載モデルにカスタマイズしたり後々になって載せ替えたりすると、足りなくなる可能性がある。もちろん、BTOオプションにはより大容量のモデルが用意されているので、そちらを選ぶのもよいだろう。

電源ボタンは上部前方右の角にある。独立しているため、リセットスイッチとの押し間違えは少ない。フロントパネル下部の左右に吸気口がある。オプションのメッシュタイプケースを選べばフロントパネル下部正面から吸気可能になる

電源とストレージアクセス兼用の横長のLEDが特徴的(写真=左)。電源はケーブル直付だが80PLUS Silverの高効率タイプ(写真=右)

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