お手ごろ価格の10.1型Windowsタブレット「Diginnos Tablet DG-D10IW」実力検証Winタブ入門機に格安の選択肢(3/3 ページ)

» 2014年09月25日 13時27分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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CPU性能はいまひとつもストレージ性能は優秀

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。基本スペックを改めて記載すると、Celeron N2807、メモリ4Gバイト、データストレージ64Gバイト(Samsung MCG8GC)、プリインストールOSがWindows 8.1 with Bingという内容である。参考として同じBay Trail-MベースのCPU(SoC)を搭載するInspiron 2in1のほか、ThinkPad 10、Miix 2 11の結果も掲載した。

 CPUのパワーがスコアに反映するCINEBENCHのスコアはかなり低調で、同じデュアルコアのBay Trail-Mを搭載するInspiron 2in1と比べても、CPU、CPU(シングルコア)とも33〜35%ほど低いスコアだ。同じBay Trail系列でもクアッドコアのThinkPad 10やHaswellベースのMiix 2 11には大きく負けている。

CINEBENCH R11.5(画面=左)とCINEBENCH R15(画面=右)の結果

 CrystalDiskMarkのスコアは、ご覧のとおり。シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともeMMCとしてはかなり速いスコアをマークしている。

CrystalDiskMarkの結果

 PCMark7は、PCで行うひと通りの操作をシミュレートする内容だ。CPU性能が要求されるCreativity、Entertainmentなどのスコアが振るわないが、全体にストレージ性能の影響が大きいため、総合スコアではInspiron 11 2in1を43%ほど上回っている。ThinkPad 10の84%、Miix 2 11の68%に相当するスコアだ。

PCMark7の結果

 3D描画性能を見る3DMarkのスコアはご覧のとおりだ。Cloud GateではInspiron 11 2in1の88%、ThinkPad 10の約77%、Miix 2 11の59%に相当するスコアで、全体に低調である。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編は途中でエラーが出てしまい完動することができなかった。

3DMarkの結果

 実際の使用感としては、おおむね良好なレスポンスなのだが、Webブラウザを最初に起動する時や重いWebページの読み込み時などモタつきを感じる場面がある。また、やはりデュアルコアだけにマルチタスクに弱く、例えば、動画を再生しながら別タブでほかのWebページを検索して移動といったような作業はスムーズにできない。廉価版なりのCPUパワーを4Gバイトの大容量メモリと高速なeMMCで補っているのだが、そのアンバランスさを感じる場面は時々ある点は指摘しておきたい。

 bbench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、残り5%で休止状態に入るまで、5時間19分と、公称値(5.8時間)に近い時間動作した。最近のタブレットデバイスとしては長くはないが、実用的に運用できる水準はクリアしているとはいえるだろう。

 ファンレス設計なので騒音は皆無。発熱は上部右側が中心だ。高負荷をかけると持ち手にも暖かい感触が伝わってくる。

入門用にもサブにもお勧めのハイコストパフォーマンスタブレット

 ドスパラでの直販価格は、税込み4万1018円だ。BTOでは、オフィスソフトとしてMicrosoft Office Home and Business 2013、またはMicrosoft Office Personal 2013を追加することができるほか、周辺機器の同時購入、拡張サポートの追加などが行なえる。

 CPUこそ廉価版のCeleron N2807を採用しているが、メモリは4Gバイトと大容量で、データストレージも64Gバイトと十分な容量のeMMCに加えてmicroSDカードスロットもあるので、後からストレージ容量を追加することも可能だ。液晶ディスプレイの視認性、端子類の構成も含め、実用性十分の内容といえる。

 それでいてこの価格を実現できた理由はプリインストールOSにWindows 8.1 with Bing(64ビット版)を導入していることが大きいが、前述したように、Windows 8.1 with Bingといってもユーザーにとっては実質通常のWindows 8.1と変わらない。コストパフォーマンスは非常に高いといえる。少々難はあるものの専用のカバー一体型キーボードも無料でプレゼントされるので、負荷の軽い作業をノートPCの代わりに行なうような使い方にも追加コストなしですぐに対応できる。

 このくらいの価格であれば、タブレットの実用性について半信半疑の方でも比較的気軽に導入することができるのではないだろうか。タブレット/2in1に興味はあるが、運用に不安がある方、コストが原因でまだ導入に踏み切れていない方、あるいはガンガン使い倒せるサブのモバイルデバイスが欲しい方などに検討をお勧めしたい。

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