日本Shuttleの「XH81」は、コンパクトサイズのベアボーンキットだ。2014年4月にリリースした「DS81」と同じく、インテルの第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載して「コンパクトだけどパワフル」なデスクトップPCを構成できる。
XH81の本体サイズは200(幅)×240(奥行き)×72(高さ)ミリで内部容量は約3リットルと、DS81の165(幅)×190(奥行き)×43(高さ)ミリと比べると一回り大きくなっている。ただ、搭載できるCPUのTDPは、DS81と同じく65ワットまでになる。
XH81の本体に搭載したインタフェースはフロントに2基のUSB 3.0と2基のUSB 2.0、そして、マイク端子とヘッドフォン端子を備え、背面にはギガビット対応の有線LANを2系統と2基のUSB 2.0に、映像出力としてDisplayPortとHDMIを用意したほか、2基のシリアルまで備えている。DS81と比べて、メディアカードリーダがなくなりHDMIが1基に減ったが、正面に2基のUSB 3.0を用意した。
ボディ内部に用意したドライブベイは、光学ドライブ用とデータストレージ用をそれぞれ1基ずつ用意する。光学ドライブはスリムタイプ限定でデータストレージは2.5インチタイプに対応する。なお、2.5インチドライブベイは“枠の中に1基”搭載できるほか、ドライブベイ底面側に1基固定することでXH81では2基のストレージデバイスを内蔵できる。ただし、2.5インチドライブベイの下はSerial ATAデバイス用のケーブルと電源コードが走っているので、ケーブルの取り回しを工夫してスペースの確保に注意する必要がある。
マザーボードはIntel H81 Expressチップセットを搭載したオリジナルデザインだ。メモリスロットはノートPC向けのSO-DIMM対応を2基用意してDDR3-1600まで対応。最大16Gバイトまで組み込める。拡張スロットは、PCI Express x1対応が1基とMini PCI Expressがフルサイズスロットとハーフサイズスロットを備える。Mini PCI Express フルサイズスロットではmSATA対応SSDも装着できる。
この、Mini PCI Express/mSATA兼用スロット以外に、Serial ATAインタフェースとして6Gbps対応2基と3Gbps対応1基を基板に備えている。
CPUソケットはLGA1150を備えて第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの“Haswell Refresh”を実装できる。内部のスペースに制約があるXH81では、CPUクーラーユニットはCPUリファレンスではなく、XH81が用意しているオリジナルのクーラーユニットを利用する。このCPUクーラーユニットは、CPUのヒートスプレッダからヒートパイプでボディ側面に用意したヒートシンクに誘導し、内部に備えた2基のケースファンで強制排出する。
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