日刊!プチコン3号――プチコンの常識が変わる「画面レイヤー」カウントダウン企画第1回

» 2014年10月27日 16時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

 東京ゲームショウ2014でついに一般公開された「プチコン3号 Smile BASIC」。公式サイトでは「2014年秋配信開始」と書かれているが、果たしていつまでが秋なのか。我々はいつまで待てばいいのか(関連記事:なかなか出ない“プチコン3号”を見てきた――東京ゲームショウ2014)。

 待ちきれないプチコン待機組のために、配信日まで日刊連載をお届けしよう。

第1回 画面レイヤー

 プチコンmkIIでは上画面のレイヤーは、画面奥から、背景、グラフィックス、ユーザー用BG(後ろ)、ユーザー用スプライト、ユーザー用BG(前)、コンソールの6レイヤー構成だった。

 プチコン3号では背景、グラフィックス、ユーザー用BG×4、ユーザー用スプライト、コンソールの8レイヤー構成になっている。さらにこれらはZ軸を指定することでレイヤーごとではなく、表示要素単位で自由に前後を入れ替えることができる。

 つまり、コンソール画面が一番上に固定されることもなく、グラフィックス画面が必ずスプライトの後ろになるわけでもない。奥行きは-255〜1023(奥の方ほど大きい数値)で表す。3Dモードの場合は立体視の奥行きと連動し、液晶面が0となり、マイナスの場合は液晶面から浮かび上がって見える。

 コンソール画面はZ座標0で固定、スプライトのZ座標を-255〜1023に変化させた。スプライトのZ座標がマイナスになるとコンソールよりも上に表示される。

関係する命令

LOCATE [座標X],[座標Y][,座標Z]

 説明

  コンソール画面への文字表示位置を指定

 引数

  座標X,Y

   文字単位の座標(X:0〜49,Y:0〜29)

   X,Yを省略すると、それぞれ以前のX,Y座標を維持

  座標 Z

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面<手前:-256)

   省略すると、以前のZ座標を維持

SPOFS 管理番号,X,Y[,Z]

 説明

  SPRITE座標の変更(移動)

 引数

  管理番号

   対象のSPRITEの管理番号:0〜511

  X,Y

   SPRITEを表示する画面座標 Zを指定した場合、X,Yは省略可

  Z

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面:0<手前:-256)X,Yを指定した場合、Zは省略可

GPRIO Z座標

 説明

  グラフィック画面の表示順位変更

  ・3Dモードの場合、グラフィック画面全体が影響を受ける

 引数

  Z座標

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面:0<手前:-256)

BGOFS レイヤー,X,Y[,Z]

 説明

  BGスクリーンの表示オフセットを変更

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  X,Y

   表示オフセットのドット座標

  Z

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面:0<手前:-256)

 次回はプチコン3号の新しい概念である「プログラムSLOT」を紹介しよう。

※本稿の内容は開発中のものです。製品版配信時には仕様が変更される場合があります。

 「日刊!プチコン3号」で取り上げて欲しいネタや疑問、質問、感想は、ハッシュタグ「#nikkan_petitcom3」をつけてツイート! ライターの瓜生氏がたぶん(連載記事で)答えてくれるぞ。


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