日刊!プチコン3号――自由度が高くなった「BG画面」カウントダウン企画第5回

» 2014年10月31日 16時07分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

自由度が高くなった「BG画面」と回転時の注意点

 BG画面はタイル状の画像を敷き詰めた画面で、通常ゲームの背景などに使用されることが多い。プチコンmkIIではユーザー用BGスクリーン前、ユーザー用BGスクリーン後の2画面があり、8×8ピクセルのキャラクターを64×64個敷き詰めることができた(表示範囲は32×24)。

 一方、プチコン3号では1キャラクタ16×16ピクセル、BGのサイズは可変(幅×高さが16383まで。表示範囲は25×15)、画面数は4レイヤーに増えている。

 そのほか、BG画面はレイヤーごとに回転や拡大/縮小できるようになった。回転はBGROT、拡大/縮小はBGSCALE命令で指定する。レイヤー(画面)の倍増と合わせて表現の自由度が非常に高くなっている。なお、回転や拡大/縮小を行う場合の中心点は初期状態では(0,0)になる点に注意。以下の図を参照して欲しい。




サンプル

BG4レイヤーをそれぞれ横スクロール、縦スクロール、回転、拡大/縮小している。

関係する命令

BGSCREEN レイヤー,幅,高さ

 説明

  BGスクリーンのサイズをレイヤーごとに設定

 引数

  レイヤー

   対象のレイヤー番号:0〜3

  幅,高さ

   キャラ単位の幅と高さ(幅x高さが16383以下まで)

   ※初期状態では25x15

BGOFS レイヤー,[X],[Y],[Z]

 説明

  BGスクリーンの表示オフセットを変更

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  X,Y

   表示オフセットのドット座標

  Z

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面:0<手前:-256)

BGPUT レイヤー,X,Y,キャラ番号

 説明(1/2)

  BGスクリーンへのBGキャラ配置

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  X,Y

   配置先キャラ座標(0〜BGSCREENで指定した値-1)

  キャラ番号

   配置するBGキャラの番号:0〜4095

BGHOME レイヤー,位置X,位置Y

 説明

  レイヤーの表示原点設定

  ※BGスクリーンに対する回転や拡大縮小の原点

 引数

  レイヤー

   対象のレイヤー番号:0〜3

  位置X,Y

   ドット単位の原点座標

BGROT レイヤー,角度

 説明

  BGスクリーンの回転

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  角度

   回転角(時計回り):0〜360

BGSCALE レイヤー,拡大率X,拡大率Y

 説明

  BGスクリーンの拡大縮小

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  拡大率X,Y

   0.5=50% 1.0=100% 2.0=200%

BGOFS レイヤー,X,Y[,Z]

 説明

  BGスクリーンの表示オフセットを変更

 引数

  レイヤー

   対象レイヤー番号:0〜3

  X,Y

   表示オフセットのドット座標

  Z

   奥行方向の座標(奥:1024<液晶面:0<手前:-256)


 次回は多彩な画面モードやリソースを制御する「XSCREEN」を紹介する。ちなみに土日祝日は休載です。

※本稿の内容は開発中のものです。製品版配信時には仕様が変更される場合があります。

 「日刊!プチコン3号」で取り上げて欲しいネタや疑問、質問、感想は、ハッシュタグ「#nikkan_petitcom3」をつけてツイート! ライターの瓜生氏がたぶん(連載の中で)答えてくれるぞ。


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