「これからの主力候補」GeForce GTX 960カードが一斉に登場! アキバの評判は?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2015年01月26日 13時53分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「セミファンレス化が加速しています」――GeForce GTX 960カードの評判

 先週の金曜日、NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 960」を搭載したグラフィックスカードが各社から一斉に売り出された。価格は2万9000円弱から3万6000円の間で、オリジナル基板やクーラーを採用したカスタムモデルが多い。

 GeForce GTX 960はGTX 970の下位にあたるモデルで、最新の“第2世代Maxwell”アーキテクチャを採用している。上位GPUと同じく、性能を引き上げながら大幅に省電力性を高めており、リファレンスデザインの場合、最大消費電力は120ワットとなる。性能は、NVIDIAの資料から、GTX 760を優に超えてGTX 680に迫る程度(3DMark Fire Strikeで比較した場合)だ。

GeForce GTX 960カードの発売を知らせるソフマップ秋葉原リユース総合館の立て看

GeForce GTX 960カードで埋まったパソコンSHOPアークの新製品コーナー

 多くのショップが大々的に扱っているが、初日の感触は店ごとにまちまちだった様子。パソコンSHOPアークは「モノはいいですし位置付け的にも今後の主力になると思いますが、まだ価格がこなれていないので様子見の空気が漂っています。まあ、じわじわと売れてくれればいいかなと思います」と話していた。

 一方のTSUKUMO eX.は「ウチは初回から予想以上に順調ですね。各社が完成度の高いモデルを出してきましたし、待っていた人も多かったですし」という。

 モデル単位で売れ筋もみえてきている。BUY MORE秋葉原本店が注目しているのは、ASUSTeKの「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」だ。価格は3万4000円前後。「GTX 960は高温のときだけファンが回る『準ファンレス』のモデルが多いのですが、なかでもコレは無回転のままFF14ベンチが回せるくらいなんですよ。冷却性とチューニングのすごさが際立っています」とプッシュしていた。

ASUSTeK「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」のPOP

 また、17センチ長のショート基板を採用したギガバイトの「GV-N960IXOC-2GD」を推すショップも多かった。価格は3万円前後だ。「消費電力が低いので、ショート基板にしても排熱の心配がそこまで大きくならないので、小型ケースに導入したいという人に注目されるんじゃないかなと思います」(ソフマップ秋葉原リユース総合館)という。

ギガバイト「GV-N960IXOC-2GD」

 パフォーマンス重視では、Inno3Dの「C960-2SDN-E5CNX」が目立っている。3連ファンを採用したモデルで、コアクロックが標準でベース1127MHz/ブースト1178MHzのところを、ベース1329MHz/ブースト1393MHzまで引き上げている。価格は3万2000円〜3万4000円強だ。パソコンSHOPアークは「よく冷えるクーラーを積んでいるので、さらに上のクロックにも挑戦しやすいですからね。OCカードで定評のあるiChillシリーズであるところもポイントです」と離していた。

Inno3D「C960-2SDN-E5CNX」

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