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» 2015年02月12日 15時00分 公開

仕事で使うNAS 第1回:ビジネス向けNAS選びで注目したい8つのポイント (2/4)

[瓜生聖(撮影:矢野渉),ITmedia]

3、可用性と耐障害性

 ビジネス用途では可用性――システムが継続して利用できることが重要となる。情報の集約・共有が進めば進むほど、その情報にアクセスできることが業務を遂行するうえで必要不可欠な条件となるからだ。だが、可用性を高めるためには多層的な対策が必要だ。

 まずハードウェアが故障しにくいこと。ASシリーズでは効率的なエアフローを確保しており、経年劣化の原因となりやすい筐体内部の温度上昇を抑えている。また、HDDが別売なので、耐障害性の高いNAS専用モデルを自身で選ぶことができる。

 次にコンポーネントが故障してもサービスへの影響が小さく抑えられること。ASシリーズは1台のHDDが故障しても縮退運用によってサービスを継続できるRAID 1に対応している。さらに4ベイモデル以上では利用効率を高めたRAID 5、2台までのHDD同時故障に対応したRAID 6、耐障害性と高速性を同時に満たすRAID 10といった構成をとることも可能だ。

 AS5シリーズ以上ではネットワークインタフェースを2つ搭載。チーミングによって冗長化できる。ラックマウントタイプのAS-RD/RDXシリーズでは電源も二重化されている。

 さらに可用性を高めるために同型機を2台導入し、1台をバックアップ兼ホットスタンバイ機とする運用もできる。1日1回程度で同期をとるような運用が一般的だが、故障機のHDDが健在であれば、それをスタンバイ機に差し替えることで障害直前の状態に短時間で復旧させることも可能だ。

4、保全性

 RAIDはあくまで「故障してもサービスを続けられる」仕組みであり、データを失わないための対策としてバックアップは不可欠だ。

 バックアップ先として最も手軽なものは外付けHDDだろう。ASシリーズはモデルによって違いはあるものの、USB 3.0、USB 2.0、eSATAなどを搭載しており、外付けHDDなどの外部ストレージを接続することができる。

USBやeSATA経由の外部デバイスへのバックアップ

 障害からの復旧時間を短縮したいのであれば、可用性の項でも紹介したようにホットスタンバイ用のASシリーズをもう1台導入するのが手軽だ。同じオフィス内ではなく遠隔地に置いて同期をとればBCP(Business Continuity Planning)対策としても有効だ。同期の際の通信は暗号化したり、あるいはVPN接続することで安全性を高められる。

 さらにはAmazon S3やGoogle Drive、DropBoxといったクラウドストレージへのバックアップにも対応している。ただし、機密情報の扱いについては注意が必要だろう。

Amazon S3へのバックアップもサポートする

そのほかのGoogle DriveやDropboxなどのクラウドストレージにはApp Centralで対応

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