先週の新製品の中でも異彩を放っていたのは、IN WINのATXタワーケース「S-Frame GOLD」だ。価格は10万8000円前後。2014年8月に数量限定モデルとして、縁が赤い「S-Frame」(9万4000円前後)が登場したが、今回はその通常販売向けのバリエーションモデルといえる。
4ミリ厚のアルミ板をフロントからリアにかけて何度も折り曲げ、それを左右の強化ガラスで挟むという斬新なデザインが特徴だ。34センチまでの拡張カードや36センチ長の水冷ラジエーター、高さ195ミリのCPUクーラーが搭載できるなど、拡張性も高い。本体サイズは(幅)313×(奥行き)755×(高さ)560ミリで、重量は17.41キログラムとなる。
入荷したドスパラ パーツ館は「上部が開放された斬新なデザインのケースで、作りは相当しっかりしています。10万円級の価格でも、これだけ突き抜けた格好よさがあると売れるんじゃないかと思いますね。前例もありますし」とほれ込んでいた。
10万円級のデザインコンシャスなケースといえば、2009年11月に登場したサーマルティクの「Level 10」がある。右側面の一枚板に、マザーボードルームやHDDルームなどが個別に固定された独特のデザインで、9万円前後の価格ながら発売前から完売するショップが相次いだ。
「S-FrameやLevel 10ほどの高級路線でなくても、最近のIN WINはフレームデザインの『H-Frame』シリーズや強化ガラスを使った『900』シリーズなど、デザイン性の高いケースをたくさん出しているので、PCの仕上がりにこだわる人に注目されていますね」(同店)という。
なお、900シリーズの新製品として、先週はmini-ITXサイズの「901 Black」も登場している。こちらも4ミリ厚のアルミパネルを採用している。価格は2万9000円前後だ。
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