ココが「○」 |
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・低価格+購入後のサポートが充実 |
・厚さ22.3ミリの薄型・堅牢ボディ |
・Windows 7搭載モデルも選択可 |
ココが「×」 |
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・最新世代のプロセッサは非対応 |
・ハイブリッドHDDやSSDは非対応 |
・画面解像度を選択できない |
「Latitude」は、デルのビジネス向け主力PCブランドだ。コストパフォーマンスに定評のある同社製PCだけあって、低価格から購入できるのはもちろん、業務PCに求められる長期運用を想定した管理性や信頼性、耐久性、サポート面の充実といった点も重視されて作り込まれている。
今回入手した「Latitude 15 3000(Latitude 15 3550)」シリーズは、その中でも売れ筋となる15.6型の大画面ノートPCだ。同社のWebサイトでは複数のモデルが用意されており、5万5980円(税別/配送料込、以下同)の低価格から購入できる。さらに、3年以上同社で未購入または新規の法人ならば、ここから1万円オフとなるクーポンも利用可能だ(2015年3月3日現在)。
32ビット版Windows 7 ProfessionalとCore i3-4005U(1.7GHz)を搭載した評価機の場合、税別/配送料込の販売価格は7万2980円、1万円オフクーポンで6万2980円となる(2015年3月3日現在、この構成は在庫切れ。ほかの構成は在庫あり)。Latitude 15 3000はコスト重視でエントリー寄りの仕様だが、そうは言っても、Coreプロセッサをはじめ、一般オフィス用途で必要十分なスペックは持つ。
なお、同社は2013年9月に発売した従来機種の「Latitude 15 3000(Latitude 15 3540)」シリーズも併売しており、直販サイトでは新旧Latitude 15 3000シリーズが並んでいるので、注意していただきたい。従来機種のLatitude 15 3540は光学ドライブを内蔵し、新機種のLatitude 15 3550は光学ドライブを省いて薄型化しているのが大きな違いだ。
ボディは落ち着いたガンメタリックのカラー。光沢を抑えたマットな処理が施され、価格の割にはなかなかの高級感が漂う。直線的なデザインの中でも、エッジを丸め、先端を絞り込むことで、薄さを引き立たせている。
15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載したボディのサイズは、約380.4(幅)×258.95(奥行き)×22.3(高さ)ミリ、重量は約2.2キロだ。実測での重量もほぼ同じだった。参考までに、従来機(Latitude 15 3540)との比較では、厚さが3ミリ薄くなったが、重量は変わらない。モバイルしない大画面ノートPCとはいえ、光学ドライブを省き、1スピンドル化したことを考慮すると、もう少し軽量化してほしかったと思うかもしれない。
しかしそれは、堅牢性を向上させた結果のようだ。具体的な数値では示されていないが、同社によると「前世代のモデルよりも耐久性に優れ、ノートパソコン製品の中で最も耐久性があるモデルの1つ」としている。耐久性はビジネスPCで重視すべきポイントなので、軽さより頑丈さを優先したことは歓迎すべきだろう。
また、液晶ディスプレイのヒンジ部分も工夫され、本体内側へ少しオフセットされている。そのため、液晶ディスプレイのチルト角度は最大約135度までに制限されるが、かなりすっきりとしたデザインになった。さらにこのヒンジ構造から、液晶ディスプレイを閉じた状態で本体背面の排気口(ヒートシンク)がわずかしか露出しないため、非使用時にホコリの侵入を抑えることができそうだ。
付属の65ワットACアダプタは、実測でのサイズが46(幅)×107(奥行き)×29(高さ)ミリ、ケーブル込みの総重量は344グラムと少し重めだ。
しかし、ほとんど据え置きで使うPCとして捉えると、厚みのあるACケーブル(VCTF、3C、0.75平方ミリメートル)は、耐久面で2重絶縁が施されるなど安心できる。仮に、細いケーブルを使用していると、椅子などで踏んでしまった際に、断線のリスクが高まるからだ。耐久性と軽量化は相反するので、据え置き向けのビジネスPCならば、ボディの重さとともに納得がいく。
4セル58ワットアワーのリチウムバッテリーを内蔵し、公称の駆動時間は最大約10時間55分としている(実測によるテスト結果は後述)。従来機のLatitude 15 3540は、公称駆動時間が最大5時間14分だったので、2倍以上の値となった。なお、バッテリーは本体に内蔵され、ユーザーによる着脱を想定していない作りだ。
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