クアッドコア×外部GPUでゲームもこなせる良コスパが魅力――「15H7150-i7-LSM-DG7P」を試す15.6型フルHDの格安オールインワンノート(1/2 ページ)

» 2015年04月07日 19時20分 公開
[ITmedia]
ココが「○」
・クアッドコアCPUで高性能
・最新ミドルレンジGPUを搭載
・良コスパのオールインワン構成
ココが「×」
・液晶ディスプレイの視野角が狭い
・ACアダプタと電源ケーブルがかさばる
・予算が許せばBTOでSSD推奨

最新ミドルレンジGPU「GeForce GTX 950M」を搭載したコスパモデル

 ユニットコムがiiyama PCブランド(販売はパソコン工房)でラインアップする「15H7150-i7-LSM-DG7P」は、グラフィックス機能にNVIDIAの最新ミドルレンジGPU「GeForce GTX 950M」を採用した15.6型ノートPCだ。

 1920×1080ピクセル表示に対応し、外部GPUを搭載しながら通販限定特価で税別12万円を切るコストパフォーマンスが特徴で、デスクトップPCを代替するメインマシンとしてはもちろん、ゲームもこなせる性能を持つ。最近のノートPCではやや珍しくなりつつある光学ドライブも搭載しており、手軽な価格のオールインワンノートとして注目の1台だ。早速レビューしていこう。

15.6型フルHD液晶を搭載したボディに外部GPUを搭載しつつ、税別12万円を切る価格を実現したコスパモデル「15H7150-i7-LSM-DG7P」

グレーを基調としたシンプルなデザイン

 15H7150-i7-LSM-DG7Pの外観は、ヘアライン風の加工を施したグレーの天板にiiyama PCのロゴをワンポイントで入れた非常にシンプルなデザインだ。ディスプレイを開いたキーボード面もほぼ同系統の色でまとめているが、細かくラメが入っており、光が当たるとわずかに青味がかって見える。キーボード奥を見ると、電源ボタンを青色LEDで飾りアクセントにしているほか、白いパターンがプリントされている。コスパモデルと言っても安っぽさは感じない仕上がりだ。

 本体サイズは約374(幅)×252(奥行き)×31.4(最薄部14)ミリ、重量は約2.5キロ。光学ドライブを内蔵するこのサイズのノートPCとしては標準的な大きさだが、本体前面にかけて船底系にカーブする底面など、ボディを薄く見せる工夫もされている。

 このクラスのノートPCを持ち歩くことはまずないと思われるが、公称で約3時間23分のバッテリー駆動が可能とされており、家庭内では自室とリビングルームの行き来、職場では会議室など、短時間のモバイルも可能だろう。

外装は樹脂製だが、天板にヘアライン風の加工が施されている。グレーを基調としたボディにiiyama PCのロゴが入ったシンプルな外観だ

バッテリーはレバーで着脱が可能。ACアダプタのサイズは実測値で約73(幅)×146(奥行き)×25(高さ)ミリ、重量は約572グラム(電源ケーブル込み)。電源ケーブルは3ピンタイプで太く、ややかさばる

クアッドコアCPUと最新ミドルレンジGPUを搭載

 基本スペックを見ていこう。CPUには2.5GHz(Turbo Boost時3.5GHz)で動作するCore i7-4710MQを採用する。クアッドコアで、Hyper-Threadingをサポートし、最大8スレッドで動作する高性能CPUだ。普段使いのノートPCとしては申し分のない性能を発揮してくれるだろう。

 グラフィックスは前述の通り、NVIDIAのGeForce GTX 950M(2Gバイト)とCPU内蔵のHD Graphics 4600のハイブリッドになる。性能と消費電力のバランスから、主にゲームでは前者を、Webブラウズや動画再生では後者が自動的に利用される仕組み。GeForce GTX 950Mは、第2世代Maxwell世代の最新GPUで、ミドルレンジとはいえ、GTXを冠することからも分かるようにある程度はゲームもこなせる性能を持つ。

 メモリ容量は標準で8Gバイト(DDR3L-1600)のSO-DIMMMモジュールが1枚実装され、ストレージは1Tバイトの2.5インチドライブ(ウエスタンデジタル製「WD10JPVX」)が搭載されている。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ(東芝サムスン製「SN-208FB」だ。なお、OSにはWindows 8 Proのダウンロード権を利用した64ビット版のWindows 7 Professional(SP1)がプリインストールされる。

底面のネジ2本を外すと主要コンポーネントにアクセスできるため、メモリやストレージの増設/換装は容易。mSATAスロットを装備し、BTOではシステムドライブとして高速なSSDを追加することもできる

CPUには第4世代CoreプロセッサーのクアッドコアCPUであるCore i7-4710MQを採用。標準2.5GHz、最大3.5GHzで操作するハイエンドCPUだ。GPUコアとしてIntel HD Graphics 4600を内蔵する(画面=左)。外部グラフィックスとしてNVIDIAの最新モバイル向けミドルレンジGPU「GeForce GTX950M」を採用。第2世代Maxwellアーキテクチャのミドルレンジモデルだ。GTX 970M/980Mには大きく劣るがある程度のゲームはこなせる性能を持つ(画面=右)

 インタフェースは、本体前面の左側に、SDメモリーカード(SDXC)/MMC/メモリースティックに対応したメディアスロットを内蔵するほか、左側面手前からUSB 3.0、HDMI出力、USB 3.0/eSATA兼用、ギガビットLAN、アナログRGBが並び、右側面にマイク、ヘッドフォン、USB 2.0、USB 3.0、光学ドライブを配置している。種類と数に不満はなく、着脱頻度の高いポートを手前側に並べたレイアウトも好印象だ。また液晶ディスプレイ上部には200万画素Webカメラも内蔵し、ビデオチャットなどに利用できる。

本体前面と背面。左側にSDメモリーカード(SDXC対応)/MMC/メモリースティックスロットを搭載。その上には状態表示LEDが並ぶ。背面部はバッテリーが搭載されている

左側面に2基のUSB 3.0(うち1つはeSATA共用)とHDMI出力、アナログRGB出力、ギガビットLANを搭載。右側面に音声関連端子とUSB 3.0、USB 2.0、光学ドライブが搭載されている。着脱頻度の高いUSBなどを手前に並べたレイアウトで使いやすい

→PC USER特設ページ「いいね!イイヤマ!」
ディスプレイで40年の歴史を誇る「iiyama」がお届けする
国内生産PCは一味違う!話題の“雅Project”も大注目!!


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