そして2015年3月、ついにMX Masterが発表となる。MXシリーズとしてはMX Revolution以来9年ぶり、最上位モデルの刷新としてはM950以来6年ぶりとなる。MX Revolutionよりも直線的な印象が強く、デザインそのものが似ているわけではない。だが、フラッグシップモデルであることを直感できる、威風堂々たる仕上がりだ。
MX Masterのサイズは、85.7(幅)×126(奥行き)×48.4(高さ)ミリ、重量は約145グラム、。ほぼMX Revolutionと同等の大型マウスだが、高さだけは6ミリメートルほど高くなっている。最高部も後ろにずれており、かぶせ持ち・つまみ持ちなど指の配置やホールドの仕方はMX Revolutionのまま、とはいかないユーザーもいるだろう。
全体的にマットな塗装だが、左側面から底面にかけては落ち着いた高級感のあるメタリックブラウン。サムレストはポリゴン数の少ない立体モデルのような表面デザインが施されている。独立した上面左右のクリックボタンが本体と比べて直線的かつ平面的なせいか、マッドキャッツのゲーミングマウスCyborgシリーズのような印象を持ったが、見比べてみるとほとんど似ていなかった。このようにクリックボタンがセパレートになっているモデルはロジクールの現行モデルではMX Masterのみなので、その「ロジクールらしくなさ」がそう感じさせたのかもしれない。
MX-1100やM950で評価の高かった新機能も実装されている。
一つは充電機構の改善。高速充電に対応しており、1分の充電で2時間、1回の満充電で40日間の利用が可能だ。万が一バッテリ残量がなくなってしまったとしてもM950同様、マウス先端部にmicroUSBケーブルを接続、充電しながら利用することができるので、使い勝手は非常に良い。
もう一つはDarkfieldレーザートラッキング。M950同様、厚さ4ミリメートル以上であればガラスの上でもトラッキングが可能だ。
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