最大10Gbpsで転送できる新規格「USB3.1」に対応した外付けドライブケース「GW2.5FST-SU3.1」が、玄人志向から売り出された。価格は3200円前後。USB3.1対応のマザーボードやインタフェースカードはすでに複数出回っているが、対応デバイスはこれが初めての登場となる。
GW2.5FST-SU3.1は2.5インチのSATA HDD/SSDを1台セットして外付けドライブにできるキット。工具なしで組み立てられるネジレス構造で、USB端子はmicro B型となる。USB 3.1(Gen 2)のほか、USB 3.0や2.0での接続も可能だ。
SSD「CSSD-S6T256NHG5Q」(シーケンシャルリード最大530Mバイト/秒、ライト最大490Mバイト/秒)を組み込んだ同社のベンチマークでは、シーケンシャルリード525.3Mバイト/秒、ライト500.8Mバイト/秒の値をたたき出していた。
入荷ショップにはその結果を載せたポスターが張られており、販促に大いに役立っている様子だった。パソコンSHOPアークは「SATA 3.0 SSDを内蔵で使うのとほとんど同じ速度で外付けになるので、導入する意義は大きいです。元々USB 3.1対応デバイスが待たれているところに、看板に偽りなしな製品が登場したということで、あっという間に売り切れました」と話していた。
ただし、売り切れが多発している背景には元の流通量が少ないといった事情もある。TSUKUMO eX.は「普通はある程度生産して数量を確保したうえで発売となるのですが、何とか一番乗りで大型連休前に出したかった思惑から、まだ数量が少ない状態で売り出したようで、初回ロットはかなり少ないと聞いています。反響から見て、この戦略は当たったんじゃないでしょうか」と語る。
複数のショップの声から、連休明けにはGW2.5FST-SU3.1がまとまった数量再入荷し、他社からも同種の製品が登場する見込みが高い。
なお、同時期にPCI Express x4接続の同社製USB 3.1カード「USB3.1A-P2-PCIE」も売り場に並んだ。こちらの価格も3200円前後だ。先行のASRock「USB 3.1/A+C」と異なり、Type-Cポートは非搭載でA型を2基並べる構成になるが、価格は半額近くになる。
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