このように、ペンまわりで一長一短があるVAIO Z CanvasとCintiqだが、VAIO Z Canvasはペン性能だけでなくPCとしての性能や作り込みも「ヤバい」。その詳細は鈴木雅暢氏によるレビュー記事(「VAIO Z Canvas」の圧倒的パフォーマンスを徹底検証する)で確かめてほしい。筆者の漫画家視点での感想は「カッコイイ! キレイ! 速い! 静か!」といったところだ。
美しく仕上げられたアルミ削り出しの筐体には高級感があり、これから絵を描こうというユーザーをその気にさせてくれる。ボディ側面にはペンをマグネットで吸着するくぼみが設けられており、持ち運びの際に便利だ。また、付属のペンホルダーを使えば本体にペンをしっかり固定できる。
ヒンジが底面にある独自の内蔵スタンドもよくできている。画面のチルト角度をリニアに変えられるだけでなく、絶妙な硬さを備えており、絵を描くときに手のひらを画面上に置いて、線が安定するよう手に多少力をかけても画面が動かない。机の高さやその日の気分によって、好きな角度で作業できるのでとても便利だ。
薄型のワイヤレスキーボードも、マットなパームレストや梨地加工されたキートップの質感がいい。移動時には液晶ディスプレイの保護カバーとなり、絵を描く際には好きな場所においてショートカット等の操作に使える(ただ、大きいので、タブレット本体と合わせて多少置き場所をとる)。タッチパッドもついているので、PCライクに使いたいときも重宝するはずだ。
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