ところでショートカットと言えば、Cintiqの場合だと本体のエクスプレスキーを使って操作できるのが便利だったりする。VAIO Z Canvasでは、本体上面の左側にあるボタンを押すと「ショートカットキーメニュー」が画面にポップアップし、似たようなことが可能だ。絵を描くときによく使う各種のキーやショートカットがプリセットされており、作業の効率化が図れる。もちろんキーセットは自分好みにカスタマイズできる。
正面から見て、本体上面の左側にあるボタンを押すと「ショートカットキーメニュー」が呼び出せる。右側にあるボタンを押すと、静電容量式タッチパネルのオン/オフを切り替えることが可能だ。ボタンを見なくても、手探りで押しやすい場所にある
初期設定では、ショートカットキーメニューを呼び出すと、このようにアクティブなウィンドウが右にずれて重なり合わないよう調整される。ショートカットキーメニューは上の矢印をタップすることで、「キーセット1」と「キーセット2」を入れ替えられる初期設定ではショートカットキーメニューを呼び出すと、左端から現れるメニューに押し出されるように、アクティブなウィンドウが右にずれて、自動的にサイズが調整される。グラフィックスソフトのツールパレットがショートカットキーメニューに隠れないように配慮しているのだ。ただ、このショートカットキーメニューを消してもウィンドウのサイズは元に戻らない。これが不便だと思う場合は、自動サイズ調整機能をオフにすることも可能だ。
ボタンの設定メニューから「自動フィット機能」をオフにすれば、ショートカットキーメニューを表示する際、アクティブなウィンドウのサイズが自動調整されなくなる(ただし、ショートカットキーメニューとウィンドウ内のメニューが重なり合う)。スタート画面やWindowsストアアプリ利用時にショートカットキーメニューを表示する設定も用意されている
ショートカットキーメニューはPhotoshop CC、Illustrator CC、Lightroom CC、CLIP STUDIO PAINT、Painter 2015といったクリエイティブ系アプリの設定が個別にプリセットされている。これらをカスタマイズすることも可能だショートカットキーメニュー呼び出しボタンの逆側(本体上面の右側)には、静電容量式タッチパネル機能のオン/オフ切り替えボタンが付いている。仕上げ作業のときなど、タッチパネルの誤操作を確実になくしたい場合は、このボタンで簡単に液晶ディスプレイのタッチ機能を無効化し、ペンでの描画に集中できる。
面白いのが、タッチ機能をオフにしていても、ショートカットキーメニューはタッチ操作できるということだ。ショートカットキーメニューのエリアだけタッチ操作に対応するという、器用な仕様となっている。
静電容量式タッチパネルをオフにした状態で、指によるタッチ操作をしようとするとメッセージを表示する「タッチスクリーン無効忘れ防止機能」も試験的に搭載されている。ペンの持ち方によっては、ペンで描いている最中にこのメッセージが表示される場合があるため、通常はオフのままでいいだろうCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.