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» 2015年06月26日 12時07分 公開

「El Capitan」の魅力を徹底解説:次世代OS Xは人気アプリキラー!? 林信行のOS X「El Capitan」世界先行レビュー(後編) (3/6)

[林信行,ITmedia]

Firefoxにも脅威!? タブの扱いが便利になった新Safari

 OS X El Capitanでは、ほかの標準アプリも、よりかゆいところに手がとどく感じで進化をしている。

 WebブラウザのSafariではタブ機能が大きく進化した。複数のWebページを1つのウィンドウ上にまとめて表示し、表示を切り替えながら楽しめるタブ機能は、昨今のWebブラウジングを大きく変えた革新的な機能の1つだが、OS X El Capitanでは、これがさらに便利になった。

 まず、いざというときに非常に助かるのが音量の調整だ。タブ機能を使っていると、ついつい便利なのでたくさんWebページを開き過ぎてしまうことも多い。そうやって作業をしていると、突然、どこからともなく音が再生され始めて困ることが少なくない。

 静かなオフィスで、突然、やかましい広告の音声が流れ始めたであるとか、YouTubeでTEDの講演を聞いていたら突然、変なBGMが流れ始めていた、といった経験を持つ人はそれなりにいるのではないだろうか。

 こんな場合、これからは音を出しているタブ名の横にスピーカーのマークが表示されるので、ここをクリックしてタブ単位でミュート(音消し)できる。後から「やはり、音を聞きたい」と思ったら、もちろん、簡単な操作でUnmute(ミュート解除)することもできるし、再生中の動画に集中したい場合は、選択したタブ以外のすべてのタブをミュートする、といったコンテクストメニュー項目も用意されている。

タブ単位でミュートできるようになった新Safari

 また、新Safariで何といっても便利なのは「タブを固定」という機能だ(オープンソースのWebブラウザ、Firefoxにはかなり前から搭載されていた機能で、筆者も愛用していた)。

 Webブラウザでは、例えば、SNSが好きな人はTwitterやFacebookのページ、ニュース好きな人はお気に入りニュースサイトやブログなど、GmailなどのWebメールやカレンダーサービスなどを使っている人は、それらのページなど、多くの人はWebブラウザを使っていて極めて頻繁にアクセスするWebページがあるもの。「タブの固定」はそうしたSafariの新規ウィンドウを開くとそれらのページが常に固定位置でタブとして開きっぱなしの状態で用意される、という機能だ。

 常時表示されっぱなしになるので、タブバーをあまり占有しないようにWebページの名前ではなくfavicon(そのページのアイコン)で表示される。固定表示のWebページからリンクをクリックした場合は、表示が切り替わるのではなく、新しいタブが開いてそこにリンク先のページが表示される。つまり、どんな状況でも固定タブを開けば、必要な情報が必要な形で表示されている安心感を与えてくれる。

新たに追加されたタブの固定機能

タブバーを占有しないようにfaviconで表示される

タブの固定は手放せなくなる便利機能だ

 これは同じURLを打ち込む手間を省くというだけでなく、Webブラウザ側への負担も軽減する機能で、百聞は一見にしかずで、使ってみると手放せなくなる。

 Safariにはもう1つ。チカチカと動いて気が散る広告など余計な情報に惑わされず、記事の内容に集中して楽しみたい人向けに「リーダー」という機能を用意している。これはWebの記事中から本文だけを抜粋して読みやすく表示してくれる機能だが、新Safariではこの「リーダー機能」の使用中に背景色に加えてフォントも変えることができるようになった。選べるのは欧文フォントだけだが、選んだ欧文フォントに合わせて日本語のフォントも明朝体かゴシック体かに切り替わる。

書かれた内容に集中できるデザインに切り替わる「リーダー」。フォントも変更できる

 細かな改良だが、開いているWebページ上の動画だけをAirPlayで飛ばしてApple TVなどで再生できるようになったのもうれしい。面白いのはAirPlay再生はタブ切り替えなどをした後も続くため、YouTubeなどで音楽ビデオを再生してAppleTVに投影させながら、Webブラウジングを楽しむ、といったことも可能になっている。

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