紙に書いたメモを電子化する新カテゴリの製品――ワコム「Bamboo Spark」を発表:デジタル文具

» 2015年09月04日 10時00分 公開
[ITmedia]

手書きのメモがそのままクラウド連携できるスマートフォリオ

 ワコムは9月4日、「Bamboo」シリーズの新ラインアップを発表した。注目は新カテゴリの製品となる「Bamboo Spark」だ。タブレットカバーのような二つ折りのケースにA5サイズの紙(約50枚/5ミリ以下)を挟み、ここに専用のボールペンで書いた手書きのメモがそのままデジタルデータとして取り込めるというもの。

紙とボールペンで書いたメモがそのままデジタルデータになる「Bamboo Spark」。ワコムが「スマートフォリオ」と呼ぶ新カテゴリの製品だ

 ラインアップは、スマートフォンや名刺などが入れられるガジェット用ポケットがついた「Bamboo Spark,with gadget pocket」、9.7型までのタブレットを入れられるスリーブがついた「Bamboo Spark,with tablet Sleeve」、iPad Air 2専用モデルの「Bamboo Spark,with snap-fit for iPad Air 2」の3モデルが用意される。ワコムオンラインストア価格はいずれも1万9224円(税込み)。10月発売予定だ。なお、iPad Air 2専用モデルはオンラインストアのみの取り扱いになる。

ラインアップは3種類。「Bamboo Spark,with gadget pocket」

9.7型サイズのタブレットが入る「Bamboo Spark,with tablet Sleeve」

iPad Air 2専用の「Bamboo Spark,with snap-fit for iPad Air 2」

 具体的には、本体側に内蔵された読み取りセンサー上の紙に、EMR技術を採用した付属の専用スマートボールペンで書き込むと、その座標が専用フォーマットで記録され、スマートフォン/タブレット用アプリを経由してjpg/pdf形式で取り込んだり、自動的にクラウド(ワコムが提供するInkspace)にデータを同期できる。また、本体側のメモリに約100ページ分のデータを保存でき、オフラインモードでも利用可能だ。メモ帳に書いた手書きメモをスマホのカメラで撮影し、データ化して共有する、という一連の作業をよりスマートに実現するデバイス、と考えるとイメージしやすい。

Bamboo Sparkは紙に書いたメモを電子化して編集したりクラウドに保存したりそのまま共有できる

 専用ペンは1024段階の筆圧検知に対応。本体はUSB給電で、2.5時間の充電で約8時間動作する。スマートフォン/タブレットとの接続はBluetooth 4.0を使用。メモパッドは専用のものが用意されるが、50枚(厚さ5ミリ以下)の任意のA5用紙が利用できる。なお、製品には専用ボールペンと2本の替え芯が付属し、3本セットの替え芯を量販店およびワコムオンラインストアで販売する(価格は調整中とのことだが、1000円前後になるようだ)。

 製品内覧会で実際にBamboo Sparkを試用してみたが、ボールペンで紙に書くという行為の自然さを改めて感じた。タブレットに直接デジタイザで手書きメモを取れば同様のことは実現できるものの、デジタルデバイスに慣れていなかったり、紙も残しておきたいと考える人には便利なアイテムだ。

 また、本体にメモリを内蔵しているので、普段はただのメモ帳として持ち歩き、データを取り出したいときだけスマホとペアリングするという使い方もできる。その一方、書いた際の座標データなどが記録されているため、アプリ上では手書きの順番を戻す/送るといったデジタルデータならではの利用法もある。

本体中央の丸いボタンを押すと、ペアリングしたデバイスに手書きメモが転送される。転送したページは分割したり結合が可能

書いた座標が時系列で記録されているため、スライドバーを動かして書き順を戻したり送ることができる

データはカメラロールに書き出したり、メールで共有したり、各クラウドサービスにアップロードできるほか、設定しておけばワコムの独自クラウドサービス「Inkspace」に自動的に同期される

 ワコムは、ふと思いついたアイデアの共有や検索性の高さを生かした仕事の効率化、旅行時のメモ、ラフスケッチといった活用シーンを提案している。

カバーのデザインはグレー基調のツートーン。デジタルとアナログの融合をイメージさせるデザインだ

 また、Bambooシリーズのラインアップとして、iPad用スタイラス「BamBoo Filine 2」、Galaxy Note 3/Galaxy Note Edge用スタイラス「Bamboo Smart」、安価なスタイラス「Bamboo Alpha」も投入する。ワコムオンラインストア価格は順に、8078円、5184円、1382円(税込み)。

右から「BamBoo Filine 2」、「Bamboo Smart」、「Bamboo Alpha」

 このほか、コンシューマー向けに投入しているペンタブレット「Intuos」シリーズも刷新している。基本スペックや入力域のサイズ(small/medium)は旧モデルと同じだが、本体のデザインをよりポップに変更し、用途別にバンドルアプリケーションで差別化している。「購入してすぐに使える」がコンセプトだ。

 ラインアップは、マンガ・イラスト制作向けにCLIP STUDIO PAINT PRO(2年ライセンス)をバンドルした「Intuos Comic」、ArtRage Liteをバンドルする「Intuos Draw」、Corel Painter Essentials 5をバンドルした「Intuos Art」、Corel PaintShop Pro X8ほか複数の写真編集ソフトをバンドルした「Intuos Photo」の4モデルで展開する。ワコムオンラインストア価格は1万3824円(税込み)。カラーバリエーションは、ホワイト/ミントブルー/ブラックの3色のうち、各モデルで2色が採用されている。

パッケージデザインも刷新

基本スペックはほぼ同じだが、ポップなカラーバリエーションで用途別にバンドルアプリを変えて展開する

ファンクションボタンの形状や、底面の替え芯スロットの位置をより分かりやすくするといった細かい改良もある

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