Apple Watchの真の実力が開花する――「watchOS 2.0」を林信行が解説クールな新色で秋冬の最もホットなアイテムに(2/5 ページ)

» 2015年09月22日 02時00分 公開

さらに充実した盤面を着替える楽しみ

 このように、日々便利に活用しているApple Watchだが、watchOS 2.0の登場でどう変わるのか。正直、まだOSがリリースされただけの段階では、その本当の魅力は分からない。

 なぜならwatchOS 2.0の真価は、他社製のコンプリケーションやネイティブアプリが登場して初めて真価を発揮するものだからだ。

 watchOS 2.0にアップデートして、真っ先に楽しめるのが新しい文字盤だ。お馴染みミッキーマウスなどの従来の文字盤に加えて、新たに液晶画面全体を使ったきれいな写真を楽しめる3種類の文字盤が加わった。

 1つはタイムラプスで、香港、ロンドン、カリフォリニア州のマック湖、パリ、ニューヨーク、上海の6つの都市の美しいタイムラプス映像が楽しめる(残念ながら東京はない)。

 凝っているのは日中に見ると昼の風景が映し出されるのに対して、夜はきちんと夜景のタイムラプス映像に切り替わること。次回のバージョンアップまでには、ぜひレインボーブリッジ越しに見る東京タワーや品川の風景などの映像を加えて欲しいところだ。

watchOS 2.0から追加された新しい盤面の1つ。タイムラプス。昼か夜かで表示される街並みも夜景に切り替わる。東京や京都がないのが残念

 あとの2つの文字盤は「写真」と「フォトアルバム」。「写真」は家族の写真などお気に入りの写真1枚を選ぶと毎回それが表示されるというもの。これに対してフォトアルバムはあらかじめ選んでおいたフォトアルバムに含まれる写真が毎回ランダムで表示される。

新しい盤面の1つ、フォトアルバムでは表示するたびに写真が切り替わる。フォトでは、あらかじめ選んだ一種類の写真が毎回表示される

 現状は静止画だけだが、今週末にiPhone 6s/6s Plusが発売されれば、おそらくライブフォト(Live Photos)では3秒の動画として表示されるはず。watchOS 1.0で情感に訴えかけてきた花やクラゲのアニメーションと同じエモーショナルな表現を自分で作り出すことができる。

 その日の気分にあわせて頻繁に文字盤を入れ替えるのはこれまで通りだが、最近はその中でも話のタネにもなるお気に入り写真を厳選したフォトアルバムを選ぶことが多くなった。時々、思いがけないタイミングで、腕にとっておきのスペシャルな思い出の写真が浮かび上がると、それだけでステキな気持ちが蘇ってきて、心地よい気分を取り戻せる。

 Apple Watchは、あなたの予定だけでなく気持ちまでコントロールしてくれる時計なのだ。

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